沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

イングリッシュマフィンを作る

今やパン屋激戦地となった沖縄ですが、

それでもなかなか見つけられないパンがあります。

それが、イングリッシュマフィン。
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本州ではスーパーなどで手に入るのですが、

こちらではスーパーはもとより、

パン屋さんでもなかなか売っていないのです。

 

ならば作ってしまおう、と思い立った、

材料探しから実食までの記録です。

 

まずは材料をそろえます。

わたしが参考にした本のレシピでは、

生地自体の材料は基本的なものだったので、ほぼ既にあるもので準備できたのですが、

最後にトッピングする「コーングリッツ」、これが売ってないのです!

 

マフィンの表面にまぶされた、

ちょっとざらっとしたあの粉。

あれがないとマフィンじゃない。

でも売ってない。

マフィン買えないから作っちゃおう、という発想までは良かったのですが、

まさか材料まで手に入らないなんて・・・

 

と、若干絶望的になりながら、

ここになかったらあきらめよう、と

最後に立ち寄ったのが、牧港のイバノ。

 

スペイン語のパッケージで、何やらコーンの粉らしいものを発見。
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パッケージがかわいいのと、なんか粒子が粗めだから大丈夫かも?という

ふわっとした確信のもと購入。

 

家に帰って調べたら案の定、

コーングリッツではなくコーンミールでした…

まあでもやってみようかと、とりあえず焼いてみました。

 

結果、想像よりもかなりいい感じにできました!
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作る過程で気づいたのは、

焼き上がりの判断が難しいこと。

フライパンで焼いたのですが、

焼き色もつきにくいので、中まで火が通っているのかわかりにくいのです。

手で少し動かしてみて、中が軽い感じだったら、多分大丈夫だと判断しました。(実際それで焼けていました)

 

焼いてたら、思った以上にふくらんで、

ちゃんとマフィンっぽくなるから不思議!

 

ひっくり返す前と、
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ひっくり返したあと。
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高さが出ているのがわかります。 

 

コーンミールをまぶすと、びっくりするくらい表面がガッチガチに焼けるのですね。

さわった感じが、カリカリとかじゃなく、ほんとガチガチ。

 

食感は、コーンミールがざらっと残る感じはするものの、

家で作ったマフィンとしては十分かなと思いました。

でもやっぱり、コーングリッツで作ってみたいです!

 

名護・リンドンの素朴なパン

以前職場の同僚だったYさんが、

リノベーションのお仕事で関わったと教えてもらったお店。

先日やんばるへ行った時に偶然通りかかって、立ち寄ることができました。
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 かわいらしい外観!さすが~

他のお客様もいたので、中は撮らなかったのですが、木目調であったかな雰囲気。

低めのディスプレイが見やすく、クリームパン、食パンなどの定番から、

おかず系のものまで、ラインナップも充実。

 

 

購入したのは、

あんぱん
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 生地が薄めでしっとり。あんは粒あんで甘さ控えめ。

牛乳とよくあい、懐かしいおいしさでした。

 

そして、えごまパン
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えごまを使うって珍しいと思って選びました。

食感がプチプチ、味わいある生地で、

給食で食べた胚芽のパンのような、素朴な甘みのパン。

ランチにいただきました。

 

お店は名護市外の中通りにあって、

普段は通らない道なんですが、

住宅が並ぶ中に、お向かいには素敵な美容室やおにぎり屋さんがあったり、

古いものと調和して新しいものも出来ているという、

飾らないけどその何げない雰囲気がまた良くて、

名護って面白いなあと改めて思いました。

 

きょうのお店:

リンドン(名護)
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北谷・MAYBE BAKERYのバゲットを買いに

先日、バゲットが食べたくなり、

ちょうど中部にいたので、

ひさしぶりにMAYBE BAKERYへ。

 

ずーっと前に、

朝早い時間に来たことがあって、

その時に買った焼きたてのバゲットが、

香ばしい香りと適度なもっちりクラム、

そして焼きたてのパチパチという音に

とても感動したのです。

真ん中に一本クープというのも珍しくて。
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なので、私にとってはバゲットなど

シンプルなパンを買いに行くお店というイメージがついています。

もちろん、シナモンロールなど、

甘い系もとても充実してます。

 

そして、バゲットを買うと、

こんな感じで白い紙にラフに包んでくれます。それがまた好きで。
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焼き色は薄めなのですが、

ちぎって食べるのならちぎりやすくて丁度いい。

うっかりしてると、一本食べてしまいそうです。

 

スタッフのお姉さんが、

「またお待ちしています!」

と、さわやかな笑顔で声をかけてくれました。

 

接客が素敵なパン屋さん、

実はなかなかないと私は思っています。

忙しいし、職人気質なお店もあったりして、

それはそれでいいのでしょうけれど、

せっかくなら、

ほんの少しの間でも、ちゃんとコミュニケーションをとることができたらいいなと思います。

 

そのやり取りから、パンのおいしさとか、

作り手の思いが伝わるんじゃないかなあと。
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きょうのパン屋さん:

MAYBE BAKERY(北谷)

 

この4月から、火曜、水曜定休のようです。

ということは、月曜開いてるんですね!

やったー!



南城市佐敷・みなもとやのおから食パン

先日の、デンマークパンを購入したみなもとやで、

一緒に買った食パン。

食パンのストックがたくさんあるのもわかっていたけれど、

なんだかおいしそうで、つい。

 

おから食パン

写真ではあまりわからないけれど、

普通の食パンより、すこーし黄色みがかった感じ。
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6枚切りでスライスお願いしたけれど、

「なんか5枚になっちゃった~やり直しますね」

「あ、5枚でもいいですよ」

とのやり取りの結果が、功を奏して、

いつもより厚めのトースト。

しかも耳つきだったので、

香ばしく、中はふっくら。
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とってもおいしかった!

おからが入っていることで、

焼き色がつきやすかったのかもしれません。

甘みが凝縮したような。

厚切りのトーストって、人を幸せにする力があると思う。


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耳のプチプチ感が、そのまま食べてもおいしかったです。

 

そして、冷凍庫は食パンでいっぱいになりました。

 

きょうのパン屋さんも;

みなもとや(南城市佐敷)


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南城市佐敷・みなもとやのデンマークパン

買ってきてもらっていただいたことは何度もあったけど、

実は一度も自分で買ったことはなかったのです。

みなもとやのデンマークパン。

南部では昔から有名ですよね。

 

南部に出かけるとき、

いつも気まぐれに立ち寄るから

全然出会えなかったのですが、

今回ようやく!

焼き上がりのタイミングに偶然当たって、

見事ゲットできました~やったー!
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焼き立てを、一本ずつ紙袋に入れてくれました。

自分で買ったのがなんせ初めてなので、

大きさとかもわからなかったのですが、

こんな感じなのですね。
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一般的な食パンよりひとまわり小さいくらい、

でしょうか。

車の中がシナモンの香りでいっぱいに!

 

少し冷まして、

ちぎって食べるというぜいたくなことをしてみました。

 

上のほうがパリッと、下はふんわり。

この、上の、つやつやといい色に焼けた部分のパリッと感が、

いわゆるデニッシュ生地のざくざくとは違い、

これまでにあまり体験したことのない食感でした。

 

食パンの頭のほうの香ばしい感じというか、

プレッツェルをうすーくした感じというか。

でも層になっててほろほろしていて。

もしかして、焼き立てならではの楽しみなのかしら?とも思いました。

 

ちぎって食べていたら、

手が止まらず、うっかり完食してしまいそうな勢いでした。

あぶない。

 

きょうのパン屋さん;

みなもとや(南城市佐敷)


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パンにまつわる本たち

小さい頃から本が好きでした。

ほしい本はたくさんあるけれど、

お金もスペースにも限りがあるから、

どうしても手元に置いておきたいものだけ、厳選して手に入れます。

 

昔からパンやお菓子に興味があったので、

必然的にそういう本が多いなと、改めて思いました。これでも随分減ったのですが。

 
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『お菓子基本大百科』は、

高校合格のお祝いにと、近所のおばさまからいただいたもの。

お菓子の作り方だけでなく、

材料や器具についてもかかれている、

まさに百科事典のような本で、

眺めているだけでも楽しい本。

 

『製菓衛生士全書』は、

沖縄に来て就職したものの、

やっぱりパンの道も興味があって、

東京の製菓専門学校の通信課程で使った教科書。

たまたま今の会社に入ったけれど、

そうでなければ、きっとパンの道に進んでいたと思う。

 
「こつ」シリーズ
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そもそもわたしはお菓子作りが好きだったのですが、

毎日のようにお菓子を作ると、

必然的に味見だ何だといって食べることになるので、

これは太ってしまってよくない、

とある日気づいたのです。

だって、バターとか、お砂糖とか、

びっくりするくらい入れるんですもの。

 

なので、

パンであれば、食事としても食べられるから、

お菓子よりはいいよね、と思ってシフト。

 

どちらも興味深いのは、

材料がもつ性質をうまく活用してできている、ということ。

 

特にパンは発酵の過程が非常におもしろい!

なぜこねるのか、なぜ強力粉でなければいけないのか、なぜイーストを使うのか、

といった、

パン作りで当たり前のことを、化学の視点からイラストを用いてわかりやすく書かれているのが、

「こつ」シリーズ。

料理や製菓で有名な辻調の先生が書かれた本です。

 

そして、わたしのパン好きは子どもの頃からの刷り込みではないかと思わせるのが、この絵本。
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今でもおなじみですよね!

しろくまちゃんの絵本。

ほっとけーきを焼くところが特に好き。

この本は、読み過ぎて、ものすごく色褪せてしまっていて、

ほんとうはこの下の写真のような、濃いオレンジ色でした。まるで違う色!

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仕事に役立つような啓発本も読めばいいのでしょうけど、

一時期そういうのばかり読んでいておなかいっぱいになり、

結局飽きずに何度も開くのはこういう本。

好きだからそうなるのでしょうね。

そしてこれからも増えたり減ったりするんだろうなと思います。

沖縄市・ピエールの塩パン

沖縄市のとあるパン屋さんを目指して出かけたら、

情報が違っていたのか探せず。

でもせっかくここまで来たからもったいない!と思い、

ネットで検索して立ち寄ってみたのが、ピエール。
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 一見すると、レストランかしら?と思うような外観。

駐車場が広々で停めやすかったです。

 

くるみのハード系などもある中で、選んだのは、二種類の塩パン。

 

プレーンと
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オリーブ
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これがなんとまあ、私の好みに見事にはまって!

一般的な塩パンよりは小さめ。

お値段もそれぞれ70円、80円。

 

中にバターを巻いて焼き上げる塩パン、

意外と油っこかったりするのです。

なので、小さめくらいが実はちょうどよいのだ!とこの時発見。

 

そして生地が、バゲット系の、柔らかすぎずしっかりしたクラムで、

オリーブの塩気、そして上に乗った岩塩ととーっても合うのです。

生地が塩気に負けてない、というか。

 

表面はパリッと、だけどバゲットほどではないので、

口の中が痛くない。そこがまた程よい!

 

偶然出会った塩パンですが、

図らずもマイベスト塩パンになりました。

これを買うためだけでも沖縄市まで行きたい。迷わずに行けるかな…

 

きょうのパン屋さん:

ピエール(沖縄市

沖縄市宮里3-30-10