沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

新都心銘苅・MONT CREAのファーブルトン

沖縄でほかにこれを売っているお店は

きっとないでしょう。

 

ご近所のモンクレアで、

期間限定ですが

ファーブルトン(far breton)

というお菓子が売られています。

わたしが好きな、

「素朴でシンプルなフランス伝統菓子」

のひとつです。

f:id:mutsumin33:20210131112241j:image

「ファール・ブルトン

とも言うそうですが、

farは「粥」という意味で、

bretonは、ブルターニュ地方、
(フランス北西部)の、

という意味です。

 

牛乳と小麦粉を似た粥から生まれたお菓子、

なんですって。

今はそれに卵なども加わり、

リッチな配合になっています。

 

フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子で、

もともとは教会の催事、

日曜日に作られていたもの。

 

フランスの伝統菓子は、

教会と深いつながりがあるものが多いですね。

カヌレもそう。

 

すごーく簡単にいうと、

プルーンが入った焼きプリン。

小麦粉を入れるので、

ねっとりとした食感になります。

 

グラタン皿に入れて焼くこともありますが、

モンクレアのは、

タルトのようにカットされて売られています。

 

ラム酒でしょうか、お酒の風味があって、

ねっちりと濃厚な弾力があります。

バニラの風味も聞いて、とってもおいしい!

小ぶりな中に、ぎゅっと味が詰まっています。

 

きょうのお店:

Patisserie MONT CREA(那覇新都心
f:id:mutsumin33:20210111133614j:image
f:id:mutsumin33:20210111133623j:image

 ※昨年秋ごろのフライヤーです。

商品は季節ものもあるようですので、

ご参考までに。

 

参考資料:
『フランスの地方菓子』

ジャン・リュック・ムーラン、学習研究社

『フランスの気取らないお菓子』

熊谷真由美、日東書院

 

※おまけ※

沖縄はさくらが咲き始めました。

寒々とした中に、自然界の色を感じると

すごくうれしくなります。

冬といえば雪の中で、

真っ白な世界で育ったから

植物の色には敏感に反応するのでしょう。
f:id:mutsumin33:20210131112422j:image