沖縄でほかにこれを売っているお店は
きっとないでしょう。
ご近所のモンクレアで、
期間限定ですが
ファーブルトン(far breton)
というお菓子が売られています。
わたしが好きな、
「素朴でシンプルなフランス伝統菓子」
のひとつです。
「ファール・ブルトン」
とも言うそうですが、
farは「粥」という意味で、
bretonは、ブルターニュ地方、
(フランス北西部)の、
という意味です。
牛乳と小麦粉を似た粥から生まれたお菓子、
なんですって。
今はそれに卵なども加わり、
リッチな配合になっています。
フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子で、
もともとは教会の催事、
日曜日に作られていたもの。
フランスの伝統菓子は、
教会と深いつながりがあるものが多いですね。
カヌレもそう。
すごーく簡単にいうと、
プルーンが入った焼きプリン。
小麦粉を入れるので、
ねっとりとした食感になります。
グラタン皿に入れて焼くこともありますが、
モンクレアのは、
タルトのようにカットされて売られています。
ラム酒でしょうか、お酒の風味があって、
ねっちりと濃厚な弾力があります。
バニラの風味も聞いて、とってもおいしい!
小ぶりな中に、ぎゅっと味が詰まっています。
きょうのお店:
※昨年秋ごろのフライヤーです。
商品は季節ものもあるようですので、
ご参考までに。
参考資料:
『フランスの地方菓子』
ジャン・リュック・ムーラン、学習研究社
『フランスの気取らないお菓子』
熊谷真由美、日東書院
※おまけ※
沖縄はさくらが咲き始めました。
寒々とした中に、自然界の色を感じると
すごくうれしくなります。
冬といえば雪の中で、
真っ白な世界で育ったから
植物の色には敏感に反応するのでしょう。