沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

花ぼうるを作る【kotiワークショップ】

八重瀬町にある、琉球菓子とお茶のお店

「koti」(こち)で開かれた

花ぼうる作りのワークショップに参加しました!

 

8月1日にオープンしてから、

ずっと行ってみたかったお店。

古民家一軒家をリノベーションしています。

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「花ぼうる」とは?

琉球王朝時代から伝わるお菓子で、

王族の方々に食べられていたそうですが、

現在では祝い事や法事のときにお供えしたり、

広く一般的なものになりました。

 

ポルトガルから伝わったと言われ、

江戸時代には日本本土でも広く食べられていたものの、

現在残っているのは沖縄だけだそうです。

 

特徴はなんといっても

その姿かたち。

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なになに、

一体何がどうなってこんな形になるの?

不思議すぎませんか。この形。

その仕組みが知りたくて

ワークショップに申し込みました。

 

実際に作ってみる

琉球料理伝承人の津嘉山恵子先生と、

kotiスタッフのみなさんのサポートのもと、

参加者それぞれが生地と向き合います。f:id:mutsumin33:20241118122648j:image

ちなみに材料は、

薄力粉、卵黄、上白糖など。

水分と油分は卵黄のみ!

とてもシンプルです。

昔ならとても高価な材料ですよね。

王族のお菓子だったのも納得。

 

粉の量を調節しながら、

生地の固さを仕上げていきます。

けっこうしっかり練っていて、

なんとなく、お菓子作りって

練ってはいけないイメージがあったから、

グルテン=粘りが出るから)

ちょっと意外でした。

 

こねあげた生地を分割し、

長方形に整えたら、

ナイフで切り込みを入れて

形を作っていきます。

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ましかくから、切って丸めて。

こっちを切ったら、次は向きをかえて。

いちいち「へー!」とか

「ほう~」とか言って、

感心しながらやってるから

なかなか忙しい。

(中略)

完成形がこちら!(1個目)

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・・・ちょっとバランスよくないですね。

 

「3個作ってもらいますが、

3個目になると慣れて上手になりますよ!」

と励まされて作った、

わたしの3個はこちら。f:id:mutsumin33:20241119191629j:image

・・・全然上達してない。

なんなら1個目が一番上手。

どういうこと。

2個目なんて、はじめもっとひどかったから、

やり直したのにこの感じ。

えー悔しい。

 

まあでもこれで焼きました。

焼き上がりがこちら。
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ちなみに下段は先生の作品。

丸い部分がそろってて美しい。

私のと同じお菓子とは思えない・・・

すごいなー

 

自分の作品(?)を焼いているあいだ、

kotiさんの美しい花ぼうるを、

香りよいさんぴん茶とともに

いただきました。
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素朴でやさしい味。

ポルトガルの「ボール」が由来

とも言われているのがわかる!

懐かしさも感じます。

そしてやちむんが合うー。

 

琉球料理」とは

花ぼうるをいただきながら、

津嘉山先生が琉球料理について

ご説明くださいました。

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ひとことで「琉球料理」と言っても、

宮廷料理や庶民料理があり、

そこに使われる材料や由来を通じて、

沖縄の文化も伝える役割がある。

時代とともに、

だんだん家庭で作ることが減ってきて、

外で食べるものになりつつあり、

伝えていくには子どもたちへの食育も必要、

など、

食文化を継いでいく難しさを実感。

 

そんなお話を聞いていたら

あっという間にワークショップも終盤。

焼きあがって冷めた花ぼうるを

袋に詰めて完成!

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それっぽく見えます。パッケージ大事。

もちろん一番上は一番目に成形したもの。

お味は見本と一緒(当たり前)、

おいしかった!

 

古民家の屋根裏

ところで、

kotiの店内から天井を見上げると、

瓦屋根の裏側がまるごと見られます。
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真ん中の、一番高いところ、

文字が書いてあるの見えますか?
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「しびらんか(紫微鑾駕)」

と書いてあるのです!

 

これは家を建てるときに、

災いがないように、福が来ますように

との願いを込めたお札で、

棟上げ式のときに書いたり

取り付けたりするようです。

ネットなどでは見たことあったけど、

本物だー!と、これも大興奮でした。

 

そんなわけで、

今回はワークショップでしたが、

ふつうの営業日にも行ってみたいなと思う、

素敵な場所でした。

 

きょうのお店:

koti(八重瀬町)

https://www.instagram.com/koti_okinawa/