コーヒーとパン。
一緒にいただくことも多いこのふたつ。
以前何かのイベントで、
パンとコーヒーに特化したものがあって、
事前告知の記事を読んだときに、
パン屋さんにはパンに合うコーヒーを、
コーヒー屋さんにはコーヒーに合うおすすめのパンを紹介する、
というコーナーがありました。
コーヒー屋さんが考える、コーヒーに合うパンは、「クロワッサン」とか「バターロール」、
パン屋が考える、パンに合うコーヒーは、
多くのお店が「ブラック」「アイスコーヒー」との答えでした。
きっと、どちらかがどちらかを引き立てる、
という発想なのでしょう。
どちらの気持ちも今ならわかる気がします。
コーヒーは、
産地によって酸味と苦みの違いがあり、
豆の焙煎具合、挽き目の荒さによって、
楽しみ方が無限に広がります。
最近は、産地にこだわったスペシャリティコーヒーなどもありますし、
沖縄ではやんばるや石垣などで栽培もされています。
パンにおいても、
粉の産地による違いで、作るパンによって合う合わないなどあったり、
北海道のはるゆたかや、春よ恋などの国産小麦も随分メジャーになって、
かと思えば、
バゲットなどはやはり中力粉に近い粉が向いていたり、
ディンケル(スペルト)小麦のパンも最近よく見かけるようになってきました。
(「365日と日本橋」のディンケル小麦の食パン。滋賀県産のディンケル小麦を60%配合)
専門家にしかわからない、それぞれの個性や魅力を引き出し、味わってもらうには、
シンプルなものを合わせるのが大事。
どちらも本当に奥深いなあと思います。
わたしは、
コーヒーをブラックで飲むなら必ずアイス。
ホットなら、牛乳を入れたりします。
でも何より好きなのは、飲むより淹れることかも。
いちいちめんどくさいハンドドリップで、
香りや、コーヒーにお湯をそそぐ時間が好きなのです。
そして思い出したら、パンも作る方が好きなのでした。最近なかなか作れていませんが。