沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

新都心銘苅・MONT CREAのカヌレ

カヌレをご存じですか。

見た目は真っ黒で地味なお菓子、

フランス西部、ボルドーの伝統菓子なのです。

 

厚い銅製の縦溝のある型に、

みつろうを塗って焼くのが特徴。

表面は香ばしくカリッとしていて、

中はもちもち。

まるでプリンを焼いたよう。

(参考:『フランスの地方菓子』ジャン=リュック・ムーラン、学習研究社

 

ボルドーといえば、ワインが有名ですよね。

伝統的なワイン製法では、

ワインの澱を取り除くために、

卵白が使用されるのですが、

残った卵黄を無駄にしないために

考え出されたお菓子、

と言われています。

ボルドー地方の修道院で作られたのが始まり、

ともされています。

 

独特の型、しかも銅製、

みつろうを塗ったりと、

結構手間のかかるカヌレ

県内でもなかなか売っているところがないのですが、

このたび、

新都心のモンクレアで見つけましたー!

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私的カヌレの評価は、

表面がガッチガチに固いこと。

これ食べられるの?というくらい。

このカヌレも、

爪でたたくとコンコンと良い固さ。

ガリっと思いっきりいただきました。


こんなに固くても、ひと晩置いてしまうと

信じられないほどに柔らかくなってしまうのが不思議。

プレーンをいただきましたが、

ほかにショコラ、マロンもありました。

 

モンクレアの過去記事もどうぞ。

 

フランスのお菓子といえば、

カロンとかモンブランとか、

華やかなスイーツのイメージが強いですが、

伝統的にずっと作られてきたものは、

カヌレのように

一見地味なものが多いように思います。

生活に根付いて、

時代を超えて引き継がれるには、

材料が手に入りやすいとか、

特殊な技術がなくても作れるとか、

そういう要素も必要なのかな、

と思います。
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やっぱり地味。

 

ちなみに、このとき一緒に買った

シュークリームもおいしかったです。
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表面のクラムのざくざくした食感がよく、

中のカスターも濃厚!

たまごの黄色も

一段と濃いように見えました。

バニラビーンズの粒もたっぷりでした。

 

何をいただいても外れがないので、

近所にこんなお店があってほんとうれしい!

 

きょうのお店:

Patisserie MONT CREA(那覇新都心
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 ※昨年秋ごろのフライヤーです。

商品は季節ものもあるようですので、

ご参考までに。

 

パンの資格。一般社団法人 日本パンコーディネーター協会(JPCA)