カヌレをご存じですか。
見た目は真っ黒で地味なお菓子、
フランス西部、ボルドーの伝統菓子なのです。
厚い銅製の縦溝のある型に、
みつろうを塗って焼くのが特徴。
表面は香ばしくカリッとしていて、
中はもちもち。
まるでプリンを焼いたよう。
(参考:『フランスの地方菓子』ジャン=リュック・ムーラン、学習研究社)
ボルドーといえば、ワインが有名ですよね。
伝統的なワイン製法では、
ワインの澱を取り除くために、
卵白が使用されるのですが、
残った卵黄を無駄にしないために
考え出されたお菓子、
と言われています。
ともされています。
独特の型、しかも銅製、
みつろうを塗ったりと、
結構手間のかかるカヌレ。
県内でもなかなか売っているところがないのですが、
このたび、
新都心のモンクレアで見つけましたー!
私的カヌレの評価は、
表面がガッチガチに固いこと。
これ食べられるの?というくらい。
このカヌレも、
爪でたたくとコンコンと良い固さ。
ガリっと思いっきりいただきました。
こんなに固くても、ひと晩置いてしまうと
信じられないほどに柔らかくなってしまうのが不思議。
プレーンをいただきましたが、
ほかにショコラ、マロンもありました。
モンクレアの過去記事もどうぞ。
フランスのお菓子といえば、
華やかなスイーツのイメージが強いですが、
伝統的にずっと作られてきたものは、
カヌレのように
一見地味なものが多いように思います。
生活に根付いて、
時代を超えて引き継がれるには、
材料が手に入りやすいとか、
特殊な技術がなくても作れるとか、
そういう要素も必要なのかな、
と思います。
やっぱり地味。
ちなみに、このとき一緒に買った
シュークリームもおいしかったです。
表面のクラムのざくざくした食感がよく、
中のカスターも濃厚!
たまごの黄色も
一段と濃いように見えました。
バニラビーンズの粒もたっぷりでした。
何をいただいても外れがないので、
近所にこんなお店があってほんとうれしい!
きょうのお店:
※昨年秋ごろのフライヤーです。
商品は季節ものもあるようですので、
ご参考までに。