先日食パンを焼いたときに、
「島麦かなさん」を混ぜて焼きました。
パッケージからわかるように、
沖縄県産、
農薬や化学肥料不使用、
いわゆるオーガニックです。
「島麦かなさん」は、
沖縄県麦生産組合が立ち上げた、
国産の小麦ブランド。
組合には生産農家だけでなく、
沖縄そばやパン、
お菓子を製造する業者も加わり、
沖縄県産小麦のおいしさを知ってもらうため、
イベント開催やメニュー開発に取り組んでらっしゃいます。
コロナで昨年は開催されませんでしたが、
過去に開催されたイベント
「麦うまちー」には
わたしも行ったことがあります。
沖縄の小麦は、
戦後より伊江島で作られていましたが、
本島では麦作りは途絶えていました。
この10年ほど前くらいから、
栽培農家が少しずつ増え始めたことから、
機械などを共同で調達して
生産コストを抑えたり、
ノウハウを持ち寄って
生産性を高めるために、
組合ができたのが2015年のことでした。
さて、
今回わたしが購入したのは、
中力粉のブラン。
パッケージを見ると、
「ブラン」とは別に
「全粒粉」
もあるようです。
はて、違いは何かしら?
と思いまして、
沖縄県麦生産組合の、
金城さんに伺ってみました。
すると・・・
製粉の工程で、
①白粉→1番粉(細かい)
(いわゆる一般的な小麦粉)
②全粒粉タイプ→2番粉(程よく細かい)
(いわゆる全粒粉)
(フスマ=皮など白い粉以外の部分が含まれる)
③フスマ(ブラン粉)→3番粉(粗めの外皮部分)
(全粒粉でもフスマの割合や粒が大きい)
と3段階の粉に分類しているそうで、
普通は、
①+②+③=全粒粉なんですが
島麦かなさんは、
②を全粒粉タイプとして販売しています。
(金城さん、ありがとうございます!)
なるほど、
パッケージからもフスマの粒が大きいと感じたのも
納得がいきました。
手間のかかる製粉作業から、
白い小麦粉が取れるのは3割程度だそう。
普段何気なく使う粉が、
粉として使えるまでに、
どれだけの道のりをへて来たのか、
と、思いをはせてしまいます。
そういえば、
コーヒーもそうですね。
実を収穫して、選別したりすると
実際に使われるのは10分の1、
と言われています。
沖縄はパン屋も多く、
歴史的背景から
幅広い年代の方がパンを食べる地
でもあるので、
沖縄の小麦がもっと普及して、
用途別に種類もふえたら
面白いだろうなと思います。
ボリュームの出る、タンパク質多めとか、
もっちり食感を狙ったり、とか。
今回焼いたのは、
「島麦かなさん」
中力粉ブランを
10%配合した食パン
同じく、
5%配合したベーグル
ナッツやドライフルーツも
きっと合うだろうなと思います。
カルディに買いにいこう。
今回、「島麦かなさん」について
教えていただきました、
沖縄県麦生産組合の情報はこちらから↓↓↓
今回参考にした、
「うるマルシェ便り」web版も見られますよ!