沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

2017年、パン初め

気付いたら開けていた2017年。

元旦から沖縄はいいお天気でした。
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今年のパン初めはくるみぱん。

 

以前先生から「使ってみて!」とおすそわけしていただいていた、スペルト小麦と、北海道産春よ恋を2:1でブレンド。

 

実は、その前に、スペルト小麦100%でも作ったのですが・・・

発酵させすぎたのか、材料がシンプルすぎたのか、オーブンの火力が足りなかったのか、なんだか白っぽくてボソボソしてしまって。

イングリッシュマフィンをもっとざくざくにした感じ、といえばいいでしょうか。そんな感じだったので、今度はブレンドにして、くるみも入れたらどうなるのかしら、と思ってやってみました。

 

なんとなく、スペルト小麦っていつもの粉よりも黄色みが強い気がします。

こねた感じもやわらかい。ちょっとだれているのか?と思うくらい。

ウェブで調べてみると、スペルトさんは普通の小麦よりもグルテンが形成されやすいようで、確かに軽くこねるだけでなめらかになりました。

今回は、10分こね→10分休ませる→くるみを入れて軽くまぜる、以上。

逆にこねすぎると、特有の香りが飛んでしまうそう。 

最初にこれをちゃんと調べればよかったー。

 

この日、気温は25度まで上がり、お正月とは思えない暖かさ。生地もみるみるふくらみました。そして湿度低めだったので、乾燥にも気をつけながら。

 

そして焼き上がりがこちら。
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いつもより少し高めの温度で焼いたら、クープもきれいにくっきり出て、いい焼き色になりました。

 

味は、これまで焼いてきた中でたぶん一番おいしかった!

生地のうまみ、くるみのバランス、食感もほどよくもっちり。久しぶりに自分のパンがおいしいと思った。

朝ごはんには、トースターで少しだけあっためてからいただきました。
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年の初めにパンを焼いて思ったこと。

今年こそ、クープナイフを買おうと思います。いつもぺティナイフで代用してて、前から迷っていたけど、ちゃんと道具そろえよう。

あと、もしかしたらオーブンもそろそろ限界かも。もっと温度上げてスチーム入れてパリっと焼きたいし。ホイロも手作りで作ろうかしら。

 

今年もパンを楽しむ一年になりそうです。

 

 

 

Re Seigleのシュトーレンが進化していた件

12月になるとあちこちで見かけるシュトーレン

最近はすっかりおなじみになりました。

わたしは去年のおいしさに感動し、今年もRe Seigleで買いました。


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まずパッケージの封をきったときの、ふわっとしたラム酒のかおりに感動!

レーズンやいちじくなど数種類のドライフルーツを、時間をかけてラムに漬け込んだ風味が、生地全体にいきわたっている証拠なのでしょうね。

 

去年と比べて、その、レーズンやいちじくなどのフィリングがおいしい気がしました。

特にいちじくのプチプチ感がいい!

シュトーレンは薄く切っていただくのですが、そんな中でも存在感しっかりでした。

 

こちらが今年のフライヤー。素敵。

 
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先生にうかがった今年のこだわり。

それは、焼き上げ後に表面に塗る発酵バターを、ココナッツオイル(無臭)に替えたこと。

通常、焼きあがったシュトーレンには、表面に溶かしたバターを塗って、その上から粉砂糖でコーティングする、という、高カロリーのかたまりみたいなことになっているのです。でもそのおかげで長期にわたって保存がきいて楽しめるのですが。

その、溶かしバターをココナッツオイルに替えたことで、食べたときに、なんとなく重過ぎない感じがした気がしました。味はほとんど変わりないのに、いくらでも食べられそうな。(ある意味危険)

 

あと、注目すべきはマジパン。

詳細は秘密、ということなのですが、何かが練りこまれているようです。

先生の、マジパンへのこだわりはとても強く、昨年のパン教室では、「マジパンはぜひおいしいものを使って。おいしくないなら入れないほうがいい」とまでおっしゃっていました。

確かに、マジパンは存在感が強いので、その風味で全体の味にも影響が出るからなのでしょう。わたしも、シュトーレン以外でマジパンを食べたり使ったりする機会はないです。デコレーションケーキの上に載ってる人形とかも、あまり食べないし・・・

 

フィリングを、マジパンの一つひとつに練りこむという、気の遠くなるような作業。

おいしいシュトーレンをお客さまに食べて欲しいという、先生の思いが詰まっているような気がしました。

 

 
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これは去年のパン教室で作ったときの写真。

赤とゴールドで一気にクリスマスらしさが出ます。

 

ちなみに、マジパンに何かが練りこまれているのも今年からかしら?と思っていましたら、こちらは去年と同じだったそうで・・・気付きませんでした。

 

薄くスライスしているはずなのに、冷蔵庫のシュトーレンもあとわずか。残りも大事にいただきます。そして来年もどんなシュトーレンがいただけるのか、今からすでに楽しみです!

 

 

 

パンの思い出~バリのホテルにて

先日、バリ島へ行ってきたのですが、ホテルのパンがとてもおいしかったのです。

まずは朝食。

Balinese とか、毎朝いろいろ選べるメニューがあるのに、わたしは頑なにAmerican Breakfastを選び続けて、このパンを毎朝堪能しました。
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内容は、

デニッシュ系が2個(クロワッサンやパンオショコラ、パンオレザンなど、その日によって替わる)、

カンパーニュ風パンのトースト2枚、

小さいマフィン、

それに、薄く削られたバター、自家製ジャム2種類。

 

別の日はこんな感じ。
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クロワッサンは、焼き色が薄めのわりにさくさく、油脂も多すぎず、朝食用にしっかりお腹が満たされるボリュームでした。
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パンオレザンも、上に塗られたアプリコットジャム(たぶん)の甘みがほどよく、いくらでも食べてしまいそうなほど。

 

そして、意外というか何というか、トーストがとってもおいしかった!

おかずがたまごやベーコン、ソーセージだったというのもあるのかもしれないけれど、

厚さや焼き加減がちょうどよくて、とても食べやすかった。

ジャムはいちごジャムがおいしかった。普段あまりジャム食べないんですが、パンに対する割合が多すぎるくらい塗って食べてました。

 

ちなみに、American Breakfastには、フルーツもついていて、どうやって食べるかも選べました。

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フルーツサラダ。数種類のフルーツをさいの目に切って、上にヨーグルトをかけてくれます。

 
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パイナップルも、いちいち素敵にサーブしてくれます。

 

そして、夜バージョンのパン。
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朝のラインナップとは変わって、ロールパン風の塩気に合うパン。

これも毎回形が違ったりしてました。

ディップは、野菜が入ったバター(たまねぎやパセリだと思う)、ブラックオリーブのペースト、ナスのペースト、の3種類。

バターは朝食のものとは異なって、丸い固形でサーブされました。ほかに何かハーブとかも入っていたのかしら。シンプルなパンに合ってとにかくおいしかった。メインディッシュより、パンばっかり食べてた日もありました。

バリだからおいしいパンだった、というわけではないけれど、ホテルのパンがおいしいと旅も楽しくなります。

 

そのほか、今回の旅のおいしいものたち。


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おまけ:

行き帰りの飛行機がなんとキティージェットで、機内食もキティちゃんだらけ。

ケーキの上に載ったチョコもキティちゃん。

あと写真にはないけど、ホットミールに入ってたにんじんも、キティちゃんのリボン型でした。この機内で出される丸いパンも意外と好きです。


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Re Seigleのパン教室(初級・小麦パン)

先日、おさらいも兼ねて、パン教室の初級クラスを受けさせていただきました。

 

作ったのは「小麦パン」。

シンプルな配合の生地をベースに、プレーンで焼いたり、型に入れてトッピングをつけたり、あんをくるんであんぱんにしたり、チーズをくるんで焼いたりしました。

1年前に一度受けたクラスですが、パンがほんとにおいしいのと、作業が面白かったので、もう一回受けたいなあ、と思っていたのです。

 

仕込んである生地を分割して、かるく丸めて休ませて、成型して最終発酵させて、オーブンへ、

というのを、2台のオーブンと発酵器をフル活用して、3、4種類同時並行で行うのです。目まぐるしいのですが、これが楽しいのです。
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焼き上がりはこんな感じ。
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香ばしそうな焼き色が美しい!

 

みんなで試食します。こんなにたくさん焼きました!

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手前にあるのは、チーズ風のお豆腐ペーストと、自家製ブルーベリージャム。
クリームチーズとブルーベリーの組み合わせはよく見かけますが、お豆腐ペーストは、それよりもすっとさわやかで軽やかな味。いくらでも食べてしまいそう。

ジャムもフレッシュのブルーベリーを、しかも多めに使っているそうで、水っぽくなく、甘すぎず、実をそのまま食べている感じでした。なんてぜいたく!そして先生のこだわりがすごい~。

 

Re Seigleでは、毎月最終週にパン教室を開いています。わたしはもう1年半ほど通っていますが、行ける時に行けばいいし、パンを焼くことだけでなく、毎回違う生徒さんとも出会えて、いろいろなお話ができるのも楽しみになっています。そして、パンは間違いなく絶対においしいです。

スケジュールはwebサイトか、お店のfacebookでアップされるので、ご興味のある方はぜひ一度ご参加ください~

 

きょうのパン教室:

Re Seigle (ル・セイグル)

(webサイト)http://reseigle.com/

facebookhttps://www.facebook.com/naturalyeastbread.reseigle/

 

おまけ
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 この日は1歳3ヶ月のちびっこも参加でした。かわいかった〜遊んでくれてありがとう^^

 

パンを引き立てるうつわたち

おいしいパンがあればそれだけでハッピーですが、パンに合うお皿に載せてあげると一層テンションが上がります。

そのために、ではないですが、もともと好きで少しずつ集めてきたやちむんも、年月を重ねるうちに戸棚の大部分を占めるようになりました。
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選ぶ基準は、パンに合うか、ということが多い。

朝ごはんにプレートみたいにしたりとか、
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細長いプレートに、細長いパンをスライスして並べてみたり。
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おうちでカフェ気分になります。

 

ちょうどいま陶器市のシーズンで、先日も壺屋陶器まつりに行ってきました。

 

今年の狙いは「急須」。

つるのついた土瓶タイプではなくて、日本茶とか入れる感じの急須。

でもあんまりないんですよね。長期戦で探します。

ちなみにこれまで狙ってきたのは「湯呑み

」「大皿」など。

イベントなので定価の2〜3割引きで販売されたり、わけあり品とかもあるので、定価では手が届かないものを狙うのがいいかもしれませんね。


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今回買ったお皿たち。茶色が好きみたいです。

 

壺屋陶器まつりの特徴は、

壺屋小学校のグラウンドで開催されていて、子供たちがバザー出店してたり、ボランティアのガイドの方がいたり、なんかあったかい雰囲気なこと

・オークションとか、カーミスーブ(陶工さんが、お題の作品をいかに早く美しく仕上げるかをリレーで競争する)とか、面白いイベントがいろいろあること

・壺屋地区だけでなく、中部で窯を持っている方の出店も最近ふえている気がする

などなど。

この3つめは結構重要ポイント。やちむんで有名な読谷でも陶器市がありますが、やはり読谷が中心。今回の壺屋には、うるま市北中城村の窯からも参加されていました。伝統的な柄だけでなく、モダンなデザインや、色が特徴的な窯など、初めて見るうつわたちがたくさんでした。

 

ここからは、わたし流陶器市の攻略法
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まわり方

 ・とりあえず会場一周する。過去に来たことがある陶器市であれば、お気に入りの窯元は毎年同じような場所に出店していることが多いので、あらかじめ頭の中でポイントを絞っておく

・そして、狙いのものがないか、おもしろいものがないか、いいなと思ったものを何となく覚えておく

・一周したら、気になったものを目指してもう一周する

・大切にするのは直感

・友達と行くなら、友達が買ったものとかも参考にすると、新たな発見がある

・欲張りすぎるとすごく疲れるので、ほどほどにする。食べ物の屋台とかがあるなら、休憩も必要。


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この脚付きのお皿も、数年前の陶器市で。試作品とかだと安く買えたりするので、冒険できるのも醍醐味です。 

 

行く時間について。

本当は、開始と同時に行くのが一番商品が揃っているのでしょうけど、人混みが苦手なわたしはあまりやりません。

 途中で商品補充もあるでしょうし、自分が行ったときに出会ったものが、出会うべくして出会ったものなので、一期一会を大事にします。意外な掘り出し物もあったりします。

 

壺屋の次は12月の読谷山陶器市、2月の読谷やちむん市、3月のムーンビーチと、まだまだ続きます。
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 わたしは次は2月かなー、寒いだろうなあ。防寒対策とあるきやすい靴、両手が自由になるリュックやショルダーバッグで参戦しましょう。

豊見城・シンプルパン~スペルト小麦を使った味わい深いパン

ネットでちらっと見たことはあったけど、あまり情報がなかったお店、先日偶然発見しました。

 

豊見城・上田にある、シンプルパン。
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お店に入るとスペルト小麦の説明が!

スペルト小麦とは・・・

小麦の原種といわれる品種で、「古代小麦」とも言われています。収穫率が低く、製粉効率も悪いために、しばらく忘れ去られていたのですが、小麦アレルギーが出にくい、独特の香りと風味から、最近注目されている小麦なのです。

でも価格は通常の小麦の4~5倍もするそう!びっくり!
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そのスペルト小麦を100%使った、ノワ・レザン。
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ドイツで食べたパンを思い出しました。黒いパンはこんな味だった気がする。小麦の味をかみしめている感じ。うまみがあって、くるみのゴロゴロ感もいいアクセントです。

 

同じく、スペルト小麦100%の、喜びのビスケット。かわいい~
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薄焼きで、カリカリとした食感。とても香ばしい。ほんのりスパイスが効いています。

 

新しいお店に出会えたうれしさと、スペルト小麦を使ったパンを見つけた興奮のあまり、お店の方といろいろお話させていただきました。

 

ご夫婦で始めたこのお店は、奥様がパンを焼き、だんな様が雑用(とご本人はおっしゃいましたが、接客やチラシ作りなど)を担当されているそうで、最近では産業まつりにも参加されたとのこと。

大きなオーブンを購入してから10年たってようやく開店し、いまちょうど一周年を迎えたところだそう。「何とか1年やってこられました」と、揃ってにこやかにお話される様子が、地元に愛され、自分たちのペースで美味しいパンを焼いているご夫婦の人柄が伝わってくるようでした。

 

購入したパンのほかに、「一周年のプレゼントです」と小さな紙袋をくださいました。その中身がまた豪華で!
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手書きのメッセージがとてもあたたかい~感動~

 

シンプルパンさんは、「赤ちゃんが毎日食べても安心なパンを目指しています」とフライヤーにあるとおり、保存料・乳化剤などの添加物は一切使用せず、また全商品卵不使用なので、小さなお子さんをもつお母さんもたくさん買いにいらっしゃるそうです。

スペルト小麦使用のパンのほか、全粒粉パンやぶどうぱんなど、無添加の小麦を使ったパンも焼いています。


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パンがおいしいのはもちろん、ご夫婦の人柄に惹かれ(これ結構わたしが重要視するポイントかも)、通いたい!と思うお店をひさびさに見つけて、とってもハッピーな日になりました。

お出かけの際にぜひ一度行ってみてください。

 

きょうのパン屋さん:

シンプルパン(豊見城・上田)

豊見城市字上田552番地5 

(りゅうぎん豊見城支店さんのとなり・青い看板が目印)

080-6494-5525

営業時間:10:00-18:00

定休日:水曜、日曜、祝日

 

真嘉比Stay Gold〜デニッシュ生地のパン

先日オープンした、真嘉比のパン屋さん「Stay Gold」

オープン初日に行ったのですが、タイミングが良くなくて、あまり種類がなかったので、改めて行ってみた。

 

シェフが与儀のBzで修行された方のようで、デニッシュ系が充実でした。

 

クロワッサンスタイルの、パンオショコラ


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この形のパンオショコラは珍しい。

食べやすかった。

層がサクサク、きれいでした。

 

お惣菜パンもデニッシュ生地のものがありました。

パプリカとチキン
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デニッシュ生地だけあって、具材に生地が負けてなくて、食べ応えがありました。

 

このお店のお向かいに公園があって、パンを買って公園でピクニックするのがおすすめ。


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空が広くてとても気持ちいい。

 

きょうのパン屋さん:

Stay Gold(那覇・真嘉比)