沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

オーブンを買い替える

先日、沖縄に来てから14年使っていたオーブンレンジが

ついに故障してしまい、新しいものを購入しました。

パン好きにおすすめする、オーブン買い換えの際のポイントと、

買ったオーブンの感想をまとめたいと思います。
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今回わたしがこだわったポイントは3つ。

1・オーブン温度が300度まで上がること

2・天板2枚入れられること

3・容量30リットル以上

プラス、

・通常のレンジ機能 

 

最近のオーブンレンジは、スチーム調理機能や、

さまざまメニューが、レシピ通りに準備して入れるだけで完成する、というような、

便利な機能がたくさん!

しかし、

結局わたしには使いこなせないということもわかっているので、

「パンを焼くこと」を重視して選びました。

 

1について、

パンを焼くとき、オーブンをあらかじめ温めておいて、

高い温度の中に生地を入れ、一気に焼き上げるのですが、

家庭用のオーブンだと、頑張って予熱しても、

開けた瞬間に外気が入って一気に温度が下がると言われています。

業務用と比較して庫内が狭いので仕方ないのですが。

 

そのため、わたしはいつも、

できるだけ温度が下がらないように、

焼成温度よりも少し高めでオーブンを温めておきます。

 

なので、300℃でパンを焼くことはたぶんあまりなく、

焼きたい温度で安定して焼くための条件なのです。
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ちなみに、350℃まで上がる家庭用オーブンレンジもありますが、

わたしはそこまでは要らないかな、と。

しょっちゅう家でバゲットやカンパーニュを焼きます、という方なら必要かもしれないけど、

自分の現実的な使い方を考えて、300℃にしました。

それに300℃まで上がれば、正直バゲットもカンパーニュもいけると思います。

(実際の焼成温度は250℃前後なので)

(でも自宅ではなかなか焼かないし)

 

2と3について、

手のひらサイズの丸パンやベーグルを焼く場合、

全部は天板に載らないので、

二回に分けて焼くことになります。
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なので、二回目に焼く分が、

きちんと温度管理してあげないと発酵過多になってしまい、

良い状態で焼けないということがあるのです。

これが一回で全部焼けたらいいなといつも思っていたものでした。

 

また、2枚天板を入れるということは、

必然的に庫内も広くないといけない、ということで、30リットル以上を探しました。

 

その結果、購入したのは、こちら。

東芝の石窯ドームERーRD3000

2017年のモデルのようです。
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コンベクションオーブンです。

最終的に、2つの機種まで絞って、

あとは実物を見て、扉の開け閉めの感じや、

色のバリエーション、ボタンの感じなどを確認し、

ピンときたこれに決めました。

 

まあでも一番の決め手は、

「石窯」という言葉かもしれません…

使ってみたかったのです。

 

トースト機能は、

・ふつうのトースト

・スチームトースト

の2種類がついています。

 
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なかなかまだコツがつかめないのと、

今ストックしてる食パンが、いつもより厚切りなので、

トーストボタンだけでは焼き色が薄い感じ。

追加でグリル機能を使って焼いたり、

初めからグリルで焼くこともあります。

スチームも、いつかやってみたいな…

 

パンを焼くための条件を重視したわりには、

まだパンを焼いてないのですが、

そろそろストックも残り少なくなってきたので、

近々焼いてみようかと思います。

どんな感じに仕上がるか、今からとても楽しみです。

真地・パティスリー・ランヴォールの色鮮やかなスイーツ

前にシュガーホールの公演を観に行ったとき、

ホワイエでドリンクや軽食などが出されていたのですが、

そのときに、「ケーキ屋さんなのにパンもあるんだ」と、おぼろげに記憶していて、

ちょうど近くを通りかかったときに思い出して立ち寄りました。

 

パティスリー・ランヴォール
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ケーキの種類が豊富!

生菓子はもちろん、焼き菓子や、ラスクの詰め放題などもありました。

 

印象的だったのは、

他ではあまり見ないような、華やかなケーキが多いこと。カラフル!

 

シェフは製菓学校を卒業後、リゾートホテル等で勤めながら、

独学でフランス菓子の勉強をされたそう。

伝統菓子といわれる、オペラ、ミルフィーユ、エクレールやマカロン

それに加えタルト系や、ロールケーキなどのクリーム系もあり、

いろいろあって見た目が楽しい。

 

素材にはとてもこだわっているようです。

バターやクリームだけでなく、チョコやバニラビーンズまで。

最近こういうパティスリーふえたように思います。
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焼き菓子は県産素材を使ったものも多く、お手土産にもよさそう。
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 POPに書いてあるひとことも、いい味を出しています。

 

バゲットはソフトタイプ、粉はなんとVIRONのもの。

クラムは黄色みがかっていて、比較的詰まっているので、

サンドイッチなどアレンジに向いている印象でした。
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シュケットも、県内他では見たことない。

シュケットを出そうと思ったのがすごいと思う。

今度ぜひ食べてみたいなー。
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いくつか買ったケーキで、特に興味を引いたのは、南高梅のタルト。
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梅のタルトなんて初めて出会いました。

お店のお姉さんに聞くと、お客さんに梅をいただいて、それをピュレにしたとのこと。

だから、それがなくなったら終わり。今だけの限定だそうです。

 

味は、あんずのようなさわやかな甘味と酸味。

あんずのお菓子に目がないわたし、できれば定番になってほしいとさえ思いました。

タルト生地はココアで、酸味との相性がよかったです。

 

きょうのお店:

パティスリー・ランヴォール(真地)
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港川・ほうき星のカヌレ

先日カフェで雑誌を読んでいて見つけたお店。

カヌレの専門店、ほうき星
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カヌレはフランス発祥のお菓子。

外側がカリッと、中はもちっとした食感で、

味をたとえるなら焼いたカスタードのような感じ。

 

この、外側のカリカリ感が、湿気ですぐに失われてしまうので、

湿気の多い沖縄では扱いがなかなか大変なのではないかと思うのです。

パン屋さんでも、置いているところは少ないと思います。
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こちらのカヌレはひと口サイズの小さなカヌレ

プレーンをはじめ、いろいろな味が楽しめます。

でもやはり、一番人気はプレーンだそう。
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今回購入したのはこの4つ。

ちなみに、ばら売りは無く、4個、6個など、セット販売のみのようです。


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右上から時計回りに、

プレーン、ドラゴンフルーツとシークワーサー、パッションフルーツ泡盛

上のくぼみのところに、それぞれのフレーバーのソースが入っています。

 

パッションがおいしかった!

ソースに種が入っていて、フレッシュ感と酸味がさわやかでした。

そしてやっぱりわたしはプレーンかな。

カリカリ食感がたまらなく好き。

 

しかし、このミニサイズのカヌレ
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焼く作業はきっと大変なんだろうなあと察します。

カヌレを焼くときには、型にみつろうを塗るのですが、

型の細かなところまできちんと流し込まれていないと、あの香ばしさとカリカリ感は出ないと思うのです。

その型が小さいと、作業も細かくて手間がかかるだろうなと想像しました。

 

このお店がある、港川の外人住宅エリア。

いつ来てもこの雰囲気がいいなと思います。

青空と植物のグリーン、味のある建物。

わたしは古いものが好きなのかもしれません。
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きょうのお店:

ほうき星(浦添・港川)

http://houkiboshi.jp/

 

 

石垣・SEVEN BELLSのバゲット

先日石垣へ行ったときのこと。

カフェのお兄さんに教えてもらったお店。

SEVEN BELLS
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お兄さんいわく、シェフは以前ホテルでお勤めだったらしく、

カフェで出してるスコーンもこのお店のものですよ、他もおいしいですよ、

と言われ、そう言われたらやっぱり行きたくて。

そしたら午前中に行ってこの品揃え!

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この左側にもケース内にはパンがずらっと並んでおり、

甘いのから総菜系まで、種類がとっても豊富なのに驚きました。

 

そして、午前中早い時間なのにバゲットがある!

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フランスではもちろん朝イチで売っているのでしょうけど、

沖縄ではなかなかない。

 

旅の途中で、ひとりだし、迷ったけど購入。

 

気のせいか、ほんのりバターの風味がするような気がしました。

お腹空いていたからかもしれませんが。

クラストは香ばしく、程良くしっとりしたクラム。

そのままちぎっても、アレンジでも、

オールマイティーにいける感じ。

こういう感じのバゲットって最近なかった。

 結局半分はもって帰ってきて、リベイクして食べたけど、やっぱりおいしいー。
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そのバゲットを使った、ハムとチーズのタルティーヌもいただきました。

白ワインが飲みたくなった!

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ちなみに先述のお兄さん、札幌の方ということもあり、話が盛り上がって色々お話したのですが、印象的だったのは

「石垣は海もあるけど山もあって緑がある。宮古にもいたことがあるけど、石垣のほうがほっとする」という言葉。

なんかわかる気がした!緑も大事!

市街地を抜ければこんな景色が普通にある。

お天気良くなかったけど、自然にふれるのはやっぱりいいなと思いました。
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あと、石垣ではプルメリアをよく見かけました。

島の景色によく似合います。
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きょうのパン屋さん:

SEVEN BELLS(石垣市

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沢岻・ぱん屋ura.のお惣菜系パン

久しぶりにぱん屋ura.へ。

お昼時だったので、お惣菜系があったらいいなと思いながら行きました。

 

買ったのは、

キャベツとパンチェッタのピザ
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 見た目よりも塩気が効いていて、ボリュームもある。

ガーリックもきいて、これ、お酒にあう感じです!

 

店内やご夫婦のふんわりとした雰囲気とはうらはらに、

お惣菜系はしっかりとした味のものが多い印象です。

ずっと前に、ベーコンエピに出会ったときは、

30センチをゆうに超えるその大きさにも驚いたけど、

黒こしょうが他と比べて強めで、少し意外に思ったものでした。

あれ以来、なかなか出会えていないのですが。

もしかして毎日は出てないのかしら。

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いつもそうなのですが、

平日の昼間に行っても、ひっきりなしにお客様が訪れるのです。

客層も、家族連れや、男性おひとり様まで、さまざま。

幅広いファン層がいるのでしょうね。

大好きな食パンも、最後の1斤をギリギリで買うことができました。

(しかもわたし好みの6枚切り)

 わたしも仕事前に立ち寄って、

自分の分、食パン、お土産・・・と、袋二つ分にもなってしまいました。

すごーく悩んで絞り込んで厳選したんですけどね、つい。

 

 

きょうのパン屋さん:

ぱん屋ura.(浦添・沢岻)

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行ってきました「沖縄麦うまちー」

ちょっと意外かもしれませんが、

沖縄でも小麦が作られていて、

その収穫をお祝いしようという、沖縄小麦の収穫祭

「沖縄麦うまちー」へ

行ってきました。
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パン好きのわりに、こういうイベントにはあまり行ったことがなかったのだけれど、

「沖縄の小麦」というのに惹かれて足を運びました。

 

会場は早い時間にもかかわらず人がたくさん!

パンを買うのにも必死で、

会場内の写真はほとんど撮れず。

 

まずお目当ては、やはり県産の小麦を使ったパンを食べたい、と思って、

 

いまいパンの

県産小麦のカンパーニュ。
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香ばしい香り!

クラムがもっちり、食べ応えあります。

小麦の風味がしっかりしていて、

何もつけなくても食べられてしまいます。

 

こちらは、北谷にあるエピ・ドゥ・ブレの

トマトのパン
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 三角の形がかわいらしくて思わず。

イベントのみのパンかしら?

もともとドイツパンなどハード系が得意なお店ですが、きっとこれは変わり種のはず。

 

水を使わず、トマトの水分のみでつくられたパン。

 

これが食べてびっくり、トマトの濃厚な味!

まるでトマトソースのパスタを食べてるみたい!大げさでなくほんとうに。

感動でした!
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 スライスすると色味もよくわかります。

きれいなピンク色。

 

そして今回、何よりもテンションあがったのが、

県産小麦も販売されていたこと!
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2種類あって、

ユメカオリという強力粉を購入しました。

全粒粉のように皮も一緒に全部挽いてる感じなので、

きっと風味豊かなパンが焼けるはず。

やる気も俄然入ります。

 

県内では、南城市から古宇利島まで、

15の農家さんが小麦をつくっているそうです。

中でも金武町では一番さかんで、

3000坪の土地で作られているそうです。

 知らなかった!

見てみたいなー。

見学ツアーとパン作り体験、みたいなイベントがあったら絶対行きたい!

 

人の波がすごくて、早々に退散してしまいましたが、

パンだけでなくおそばやコーヒー、

ヒンメリを作るワークショップもあり、

家族で来て楽しんでる方もたくさん。

また周囲の雰囲気も、船があったり芝生もあったり、

この辺初めて行ったけど、好きな感じです。
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イングリッシュマフィンを作る

今やパン屋激戦地となった沖縄ですが、

それでもなかなか見つけられないパンがあります。

それが、イングリッシュマフィン。
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本州ではスーパーなどで手に入るのですが、

こちらではスーパーはもとより、

パン屋さんでもなかなか売っていないのです。

 

ならば作ってしまおう、と思い立った、

材料探しから実食までの記録です。

 

まずは材料をそろえます。

わたしが参考にした本のレシピでは、

生地自体の材料は基本的なものだったので、ほぼ既にあるもので準備できたのですが、

最後にトッピングする「コーングリッツ」、これが売ってないのです!

 

マフィンの表面にまぶされた、

ちょっとざらっとしたあの粉。

あれがないとマフィンじゃない。

でも売ってない。

マフィン買えないから作っちゃおう、という発想までは良かったのですが、

まさか材料まで手に入らないなんて・・・

 

と、若干絶望的になりながら、

ここになかったらあきらめよう、と

最後に立ち寄ったのが、牧港のイバノ。

 

スペイン語のパッケージで、何やらコーンの粉らしいものを発見。
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パッケージがかわいいのと、なんか粒子が粗めだから大丈夫かも?という

ふわっとした確信のもと購入。

 

家に帰って調べたら案の定、

コーングリッツではなくコーンミールでした…

まあでもやってみようかと、とりあえず焼いてみました。

 

結果、想像よりもかなりいい感じにできました!
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作る過程で気づいたのは、

焼き上がりの判断が難しいこと。

フライパンで焼いたのですが、

焼き色もつきにくいので、中まで火が通っているのかわかりにくいのです。

手で少し動かしてみて、中が軽い感じだったら、多分大丈夫だと判断しました。(実際それで焼けていました)

 

焼いてたら、思った以上にふくらんで、

ちゃんとマフィンっぽくなるから不思議!

 

ひっくり返す前と、
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ひっくり返したあと。
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高さが出ているのがわかります。 

 

コーンミールをまぶすと、びっくりするくらい表面がガッチガチに焼けるのですね。

さわった感じが、カリカリとかじゃなく、ほんとガチガチ。

 

食感は、コーンミールがざらっと残る感じはするものの、

家で作ったマフィンとしては十分かなと思いました。

でもやっぱり、コーングリッツで作ってみたいです!