沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

【番外編】長崎カステラ食べ比べ

先日、長崎に長期出張していた親友がようやく帰ってきました。

 

「お土産何がいい?」と聞かれ、

迷わず「福砂屋のカステラ」とわたし。

そして帰ってきて、受け取ったのがこちら。
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あの黄色いパッケージを想像してたら、

今はこんなにかわいいバラまき用のキューブカステラが!

この中に3つのキューブが入っています。

 

そしてもうひとつ、伊王島にある、アイランドナガサキのカステラ。

(写真右)

(写真左はキューブを開けてみたようす)

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カステラ一本って重いんですね、持ち帰ってくれてありがとー!

(でもこれは事前にわたしの家に宅急便で届いていたのですが、笑)

 

まずは、福砂屋から。
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サイコロ状の箱の中に、カステラが二切れ。

きっと、会社でお土産でもらったときに、そのまま席で食べられるようにと

とてもよく考えられたパッケージに感動。

開けるとこんな感じ。


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折りたたみのフォークもついています!

 

そしてお決まりの、大きなザラメ。
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しっとり、きれいな黄色で、こんなに牛乳と合う食べ物がほかにあるだろうかと思うほど。やっぱりおいしい~

 

そして、伊王島カステラ。
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このカステラ、7月に長崎・伊王島にオープンした宿泊施設、アイランドナガサキのものなのですが、

https://www.islandnagasaki.jp/shop/index.html

 

こちらで販売するにあたって、

スタッフが市内のカステラ屋で作り方を習い、

お墨付きをいただいたものだそう。

立派な焼き印が入っています。

 

福砂屋と比べて、深みのある黄色。
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はちみつが入っているので、色が濃く出るのかもしれません。

生地が重厚な感じで、とても食べ応えがあります。
朝ご飯に二切れいただきました。

 

また、切られていない一本まんまなので、

どのくらい食べようかなー、

ちょっと大きめに切っちゃおうかなー

とか楽しめるのもよいです。

 

 

この機会に、カステラについていろいろ調べてみて、気づいたこと、発見したこと。

 

材料がとてもシンプル。

カステラの材料は

・卵
・小麦粉
・砂糖(生地に上白糖、型の底にザラメ)

ふくらますためのベーキングパウダーや、重曹は入っていません。

卵を別立てで、卵白を角が立つくらいに泡立てて、空気をたくさん抱き込ませて、

それを生地に混ぜ込むことで、熱したオーブンに入れたときに生地全体がふくらむのです。

大きなホイッパーで手で泡立てるなんて、なんて大変なのでしょう…

 

 「五三焼き」とは何か。

長崎のカステラを調べると、よく出てきた言葉。

 

五三焼きとは、たまごの割合のことで、全卵を使わず、
卵黄:卵白=5:3

の割合で生地に配合するんですって。

きれいに焼くのはとても難しいそうです。

たぶん、卵白が少ない=持ち上げる力が弱い、生地全体が重くなる

ので、

味は濃厚になるけど、食感は変わるのだろうなと想像します。

(食べたことないので)

 

長崎といえば、カステラのほかにも、

坂のある景色や、夜景とか、みどころたくさん。いつか行ってみたいです。

 

 

本部・八重岳ベーカリーのクッキー

年に一度の人間ドックの日

病院の売店でごほうびに買う、

八重岳ベーカリーのクッキー。
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 左から、

キャロブ、しょうが、ピーナツ黒糖、シークヮーサー

ひさびさに買ったら、二種類がひとつのパッケージになっていました。

以前は種類別だったはず。

 

興味深いのは、キャロブ。

キャロブって何?

 

キャロブは主に地中海付近で栽培されるマメ科の植物で、カルシウム鉄分食物繊維等を豊富に含むため、日本では主に健康食品として用いられる。特に、キャロブの鞘から抽出されるピニトールには、血糖値改善作用や肝機能の改善効果が認められる。キャロブパウダーは莢の中の黒い果肉部分を粉末状にしたもので、現地ではコーヒーココアの代用品として用いられている(カフェインは含まれていないが、鉄分の風味が幾分強め)。

(出典はwikipediaより)

キャロブ - Wikipedia

 

要は、カカオじゃないけどチョコ風味がするのです。

言われなかったら、普通にココアとかチョコ味って勘違いすると思います。

 

今回はじめていただいた、まあるいシークヮーサーは、

果汁の味が意外や意外、ちゃんとするのです。

さわやかな味でした。 

しょうが、ピーナツ黒糖も安定のおいしさ。止まらない。

 

また、このクッキーはバターではなく、

植物性オイルで作られています。

なので、クッキーとクラッカーの間のような食感。サクサク軽やか。

 

このクッキーにはまってから、

自分でも作れないかとレシピを探し、

たまに作ったりもしています。
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八重岳ベーカリー、

クッキーもクラッカーも食べたことはあるけれど、

実は店舗には一度も行ったことがないのです。

名前のとおり、八重岳にあるから、桜の季節とかに行ってみたいなー。

 

きょうのパン屋

八重岳ベーカリー(本部)

http://yaedake.com/

 

牧港・ホンコンベーカリーのレーズンロール

さがしものがあって、イバノに行ったときのこと。

レジ横に、長ーい食パンや、大きな袋にたくさん入ったクロワッサンなどが、ずらっと並んでいました。

 

イバノといえば、お肉の種類が豊富なのと、

輸入食材もいろいろあるのですが、

そういえば、A&Wのバンズも作っているのです。(行って思い出しました)

それが、「ホンコンベーカリー」のようです。

 

バンズだけでなく、その他いろいろなパンも売られていました。

 

なんかとてもおいしそうに見えて、

本当は胚芽食パンがほしかったけれど、

2斤くらいの大きさで、スライスも薄めだったので、

うーんちょっと違うなあと思い断念。

そして選んだのが、レーズンロール。
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普段、バターロールってあまり積極的に選ばないのですが、

けしの実をふってるのが珍しいと思ったのと、

意外とずっしりだったので、どんな味かしら?と気になったのです。

(超お腹空いていたから、かも・・・)

 

中がびっしり詰まった、やわらかな食感のパン。

そしてほんのり甘みとほろ苦さ。

 

原材料をみると、

黒糖に加え、「モラセス」が入っていました。

 

モラセスとは?

砂糖の製造過程でできる糖液で、

見た目は黒蜜のようなのですが、

黒蜜と同じようには使わず、

風味付けや、イーストの活性のために添加したりするようです。

 

砂糖として使うために精製したあとのもの、なので、

独特の苦みがあるのだと思います。

それがきっとパンの風味にも出ていたのかもしれません。

 

なので、食べ応えもあり、味もしっかり、

期待以上のパンとの出会いでした。

 

きょうのパン屋:

イバノ(牧港)

R58沿い、カンガルーのマークが目印!

 

名護・cookhalのホットドッグ

仕事でやんばるへ行ったときのこと。

前から行ってみたいと思いながら、なかなか行けずにいたcookhalに立ち寄りました。

 

場所はなごアグリパークの中。

芝生を囲んで、ハーブ園やショップなどがあり、

cookhalもその並びにあります。
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ランチにオーダーしたのは、ホットドッグ。
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長さ20センチを越えるサイズ。

バゲットは、今や有名なPain de Kaitoのもの。

ザワークラウトローズマリーマスタードとともに、

これまた大きなソーセージ。

どれも手作りだそうです。

 

このソーセージがおいしいのです。

肉が粗めに挽いてあるので、食べ応えがある。

バゲットは、普通のものよりも、全粒粉ぽいのが多く入っている感じで、

具材に負けない存在感があります。

 

cookhalもKaitoも、「やんばる畑人(はるさー)プロジェクト」に参加しています。

 

「やんばる畑人(はるさー)プロジェクト」

とは、

畑人と料理人、加工所などがつながり、スパイス栽培の北限となる沖縄で、

国産スパイス商品を開発したり、やんばる食材の料理が楽しめるイベントを開催するなど、

地域性を活かした「食」のアクションに取り組むというもの。

詳しくはこちら↓

http://haruser.jp/

 

同じ沖縄本島でも、たまに北部へ行くと、

やっぱり自然の豊かさに圧倒されます。

そんな場所で採れたものをいただける、

素敵なお店がたくさんあるのはうれしいこと。

 

この日も、仕事をすっかり忘れてリラックスして過ごしてしまいました。

ここでただのんびりするためだけに、

また行きたいと思った場所でした。

 

きょうのお店:

cookhal(名護)
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オーブンを買い替える

先日、沖縄に来てから14年使っていたオーブンレンジが

ついに故障してしまい、新しいものを購入しました。

パン好きにおすすめする、オーブン買い換えの際のポイントと、

買ったオーブンの感想をまとめたいと思います。
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今回わたしがこだわったポイントは3つ。

1・オーブン温度が300度まで上がること

2・天板2枚入れられること

3・容量30リットル以上

プラス、

・通常のレンジ機能 

 

最近のオーブンレンジは、スチーム調理機能や、

さまざまメニューが、レシピ通りに準備して入れるだけで完成する、というような、

便利な機能がたくさん!

しかし、

結局わたしには使いこなせないということもわかっているので、

「パンを焼くこと」を重視して選びました。

 

1について、

パンを焼くとき、オーブンをあらかじめ温めておいて、

高い温度の中に生地を入れ、一気に焼き上げるのですが、

家庭用のオーブンだと、頑張って予熱しても、

開けた瞬間に外気が入って一気に温度が下がると言われています。

業務用と比較して庫内が狭いので仕方ないのですが。

 

そのため、わたしはいつも、

できるだけ温度が下がらないように、

焼成温度よりも少し高めでオーブンを温めておきます。

 

なので、300℃でパンを焼くことはたぶんあまりなく、

焼きたい温度で安定して焼くための条件なのです。
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ちなみに、350℃まで上がる家庭用オーブンレンジもありますが、

わたしはそこまでは要らないかな、と。

しょっちゅう家でバゲットやカンパーニュを焼きます、という方なら必要かもしれないけど、

自分の現実的な使い方を考えて、300℃にしました。

それに300℃まで上がれば、正直バゲットもカンパーニュもいけると思います。

(実際の焼成温度は250℃前後なので)

(でも自宅ではなかなか焼かないし)

 

2と3について、

手のひらサイズの丸パンやベーグルを焼く場合、

全部は天板に載らないので、

二回に分けて焼くことになります。
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なので、二回目に焼く分が、

きちんと温度管理してあげないと発酵過多になってしまい、

良い状態で焼けないということがあるのです。

これが一回で全部焼けたらいいなといつも思っていたものでした。

 

また、2枚天板を入れるということは、

必然的に庫内も広くないといけない、ということで、30リットル以上を探しました。

 

その結果、購入したのは、こちら。

東芝の石窯ドームERーRD3000

2017年のモデルのようです。
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コンベクションオーブンです。

最終的に、2つの機種まで絞って、

あとは実物を見て、扉の開け閉めの感じや、

色のバリエーション、ボタンの感じなどを確認し、

ピンときたこれに決めました。

 

まあでも一番の決め手は、

「石窯」という言葉かもしれません…

使ってみたかったのです。

 

トースト機能は、

・ふつうのトースト

・スチームトースト

の2種類がついています。

 
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なかなかまだコツがつかめないのと、

今ストックしてる食パンが、いつもより厚切りなので、

トーストボタンだけでは焼き色が薄い感じ。

追加でグリル機能を使って焼いたり、

初めからグリルで焼くこともあります。

スチームも、いつかやってみたいな…

 

パンを焼くための条件を重視したわりには、

まだパンを焼いてないのですが、

そろそろストックも残り少なくなってきたので、

近々焼いてみようかと思います。

どんな感じに仕上がるか、今からとても楽しみです。

真地・パティスリー・ランヴォールの色鮮やかなスイーツ

前にシュガーホールの公演を観に行ったとき、

ホワイエでドリンクや軽食などが出されていたのですが、

そのときに、「ケーキ屋さんなのにパンもあるんだ」と、おぼろげに記憶していて、

ちょうど近くを通りかかったときに思い出して立ち寄りました。

 

パティスリー・ランヴォール
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ケーキの種類が豊富!

生菓子はもちろん、焼き菓子や、ラスクの詰め放題などもありました。

 

印象的だったのは、

他ではあまり見ないような、華やかなケーキが多いこと。カラフル!

 

シェフは製菓学校を卒業後、リゾートホテル等で勤めながら、

独学でフランス菓子の勉強をされたそう。

伝統菓子といわれる、オペラ、ミルフィーユ、エクレールやマカロン

それに加えタルト系や、ロールケーキなどのクリーム系もあり、

いろいろあって見た目が楽しい。

 

素材にはとてもこだわっているようです。

バターやクリームだけでなく、チョコやバニラビーンズまで。

最近こういうパティスリーふえたように思います。
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焼き菓子は県産素材を使ったものも多く、お手土産にもよさそう。
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 POPに書いてあるひとことも、いい味を出しています。

 

バゲットはソフトタイプ、粉はなんとVIRONのもの。

クラムは黄色みがかっていて、比較的詰まっているので、

サンドイッチなどアレンジに向いている印象でした。
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シュケットも、県内他では見たことない。

シュケットを出そうと思ったのがすごいと思う。

今度ぜひ食べてみたいなー。
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いくつか買ったケーキで、特に興味を引いたのは、南高梅のタルト。
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梅のタルトなんて初めて出会いました。

お店のお姉さんに聞くと、お客さんに梅をいただいて、それをピュレにしたとのこと。

だから、それがなくなったら終わり。今だけの限定だそうです。

 

味は、あんずのようなさわやかな甘味と酸味。

あんずのお菓子に目がないわたし、できれば定番になってほしいとさえ思いました。

タルト生地はココアで、酸味との相性がよかったです。

 

きょうのお店:

パティスリー・ランヴォール(真地)
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港川・ほうき星のカヌレ

先日カフェで雑誌を読んでいて見つけたお店。

カヌレの専門店、ほうき星
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カヌレはフランス発祥のお菓子。

外側がカリッと、中はもちっとした食感で、

味をたとえるなら焼いたカスタードのような感じ。

 

この、外側のカリカリ感が、湿気ですぐに失われてしまうので、

湿気の多い沖縄では扱いがなかなか大変なのではないかと思うのです。

パン屋さんでも、置いているところは少ないと思います。
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こちらのカヌレはひと口サイズの小さなカヌレ

プレーンをはじめ、いろいろな味が楽しめます。

でもやはり、一番人気はプレーンだそう。
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今回購入したのはこの4つ。

ちなみに、ばら売りは無く、4個、6個など、セット販売のみのようです。


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右上から時計回りに、

プレーン、ドラゴンフルーツとシークワーサー、パッションフルーツ泡盛

上のくぼみのところに、それぞれのフレーバーのソースが入っています。

 

パッションがおいしかった!

ソースに種が入っていて、フレッシュ感と酸味がさわやかでした。

そしてやっぱりわたしはプレーンかな。

カリカリ食感がたまらなく好き。

 

しかし、このミニサイズのカヌレ
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焼く作業はきっと大変なんだろうなあと察します。

カヌレを焼くときには、型にみつろうを塗るのですが、

型の細かなところまできちんと流し込まれていないと、あの香ばしさとカリカリ感は出ないと思うのです。

その型が小さいと、作業も細かくて手間がかかるだろうなと想像しました。

 

このお店がある、港川の外人住宅エリア。

いつ来てもこの雰囲気がいいなと思います。

青空と植物のグリーン、味のある建物。

わたしは古いものが好きなのかもしれません。
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きょうのお店:

ほうき星(浦添・港川)

http://houkiboshi.jp/