沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

くるみぱんを焼く

先日、くるみとクリームチーズのぱんを焼いたのですが、

焼き上がりがなんか、じゃがいもみたいで、

味はまあ普通においしかったのですが、

焼き色しっかりなほうが個人的に好きなので、

今回は温度高め、粉の配合も変えて焼きました。

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いい色ー!しばらく眺めました。

 

ちなみに前回はこちら。(見た目じゃがいも)

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焼いたときの温度と、粉の配合が違うから、その違いがわかりやすく出ました。

 

くるみは、事前にローストしてから生地に混ぜ込むのですが、

あえて粗めにして食感を残すようにしました。

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くるみごろごろが理想なのですが、

パンのふくらみに影響しないかなと気になりながら。

でもちゃんとふくらみました。

 

むしろ、最近急に朝晩の気温が下がってきたことで、

室温では二次発酵しなくなってきたことのほうが事件。

そうですよね、もう11月も半ばですもの。

室温と乾燥に気をつけて焼かないといけない季節です。

 

私が好きなくるみぱんは、Le Cuipのくるみぱん。
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素朴な見た目とうらはらに、どこを食べても大きなくるみがたくさん詰まっているのです。

生地がほんのり紫色がかって見えるのが不思議。何が入っているんだろう?といつも思います。

ふわふわで、表面つるんとしたくるみぱんもいいけど、最近はこのどっしりした方が好きです。

そして、食パン

今回は粉の配合を少し変え、シンプルに。


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こないだから実は気になってたけど、
気泡が結構残ってしまっていて、焼き上がったときに、すが空いてしまっているのです。


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やっぱりちゃんと丁寧に伸ばして丸めて入れないといけないようです。
さぼってはいけませんね。

パンを発酵させたあとに、ガス抜き(パンチと言ったりもする)という作業がありますが、
それだけでは抜けきらなかったり、
気泡の大きさがバラバラで荒かったりするのですが、
その後の丸めや成形のときに生地を伸ばしたりすることで、次第に整っていくのです。

ただ、食パンって、細かい成形作業がないので、つい、
これで大丈夫かな、って雑になってしまったのでしょう。やっぱり怠慢だ。
正確に言うと、さぼったわけではなく、食パンの成形は習ったことがないのです。
これを機に、ちゃんと調べたいと思います。

それでも、職場のお姉さまに試食してもらったら、
「甘くしたら高級食パンになるよ!」
と言ってもらえてうれしかった。
自分の作ったパンで誰かがよろこんでくれるのがうれしいです。

以下は今回の作業課程の記録。


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発酵前


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発酵後


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分割し、休ませたあと、型へ


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二次発酵後
ふかふかして気持ちよさそう~
眺めているだけで幸せ
少し気温が下がってきているので、
余熱しているオーブンの近くにおいたり、
スープの鍋を上に置いたりして、
ようやくここまでふくらみました。

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焼き上がり。やはり型にくっついてしまう。何かいい方法はないのかなあ。毎日焼くしかないのか。

ひさびさに食パンを焼く

食パンを焼くのはなんと2月以来。

できるかなあと思いながらやりましたが、

さんざん作ってきたので、動き出したら体が覚えているという。我ながらびっくり。

きれいな焼き上がりでした。

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ただ、ひさびさに食パン型を使ったので、

型から外れなくて苦戦。

念のため油を塗ったけど、やはりなじむまでにはならないのよねー。毎日焼いてなじませないと、プロのように型からすっと出てこないんだろうな。

 

また粉を替えたりして焼きたいと思います。

 

以下は、粉~こねあがり~一次発酵~二次発酵のようす。

二次発酵はもう少しかなと思ったけど、

型七分でもきれいに上がりました。

分割したり丸めたりという作業がないので、

慣れると食パンって結構簡単にできます。


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泡盛ベーグルに出会う

先日、産業まつりに行ったときのこと。

大学や企業の研究成果の展示の中に、

突然ふんわりとしたコーナーが。

 

それがこちら。泡盛ベーグル。

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前々からどこかで見聞きしていたのですが、

お目にかかったのは初めて。

パネル展示と、4種類のベーグルの試食をやっていました。

 

名前のとおり、

泡盛を作るときに使う「黒麹菌」の力を、パンの発酵に活用する、という

今までありそうでなかったことを、

首里の老舗・金城ベーカリーと、そして琉球大学農学部とともに試行錯誤してできたのが、この泡盛ベーグルなんですって。

パネルにあるように、「地酒がおいしい所にはおまんじゅうがある」って、なるほどね。

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【一口メモ・泡盛とパンは作り方が似ている!?】

泡盛を作るときに使われるのが、黒麹菌。

原料のお米に黒麹菌を加えて、

お米に含まれるでんぷんを、

ブドウ糖に分解します。

(菌がモグモグでんぷんを食べて消化するイメージ)

 

そこへ今度は酵母を加えて、

ブドウ糖をアルコールに分解します。

(今度は酵母ブドウ糖をモグモグ食べて

、消化してできたのがアルコール。

その他ガスも。)

 

実は、パンの発酵の仕組みもこれと似ているのです。

小麦粉に含まれるデンプンや添加する砂糖を、酵母が分解して、

アルコールと、ガス=二酸化炭素が発生します。

このガスで、小麦粉をこねて形成されたグルテンの膜をふくらませて、

パンがふくらむのです。

 

なので、パンを発酵させすぎるとアルコールの香りが強くするのです。パンづくりでアルコールの香りが強くしたら失敗の可能性大。

 

でもこれがお米に代わると、とたんに酒造りの工程になるのです。

 

同じ「発酵」という働きでも、お米と小麦という原料の違いや、活用の仕方で、いろいろな場面で役だっているのですね。おもしろい!発酵!

【メモおわり・このあと試食します】

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黒麹菌を使ってパン生地をふくらませるのはやはり難しいようで、通常の2倍くらい時間がかかるそう。

それを、琉球大学農学部と研究して、パンづくりに生かせるくらいのものになったのですって。大学ってすごい。

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さあ、泡盛ベーグルの試食です。

一番感動したのが、鮮やかな緑色の「浦添てだ桑茶」!

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(許可いただいて写真使わせていただきました)

口に入れた瞬間、ほろ苦さがふわっと広がるのです。見かけの色味だけ出しているのかと思ったら、そうではないのです。

何の味に近いかうまく説明できないのですが、やはりお茶なので抹茶に似ているのかもしれません。見た目以上に味がしっかりします。

浦添桑の葉を使ったお菓子やお茶はいくつもある中、ここまで風味が強く出ているのってないのではないかと思います。

というほど、桑の葉の味をしっかり覚えているわけではないのですが・・・

 

味はプレーンのほか、西表島の黒米を使ったもの、そして県産小麦「おきなわ島麦」を使ったものなど、沖縄の素材が詰まった、味わい深いものばかり。

現在店頭での販売は限られていますが、夕方6時からは栄町のから揚げ屋さんでも買えるそうです。

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究極ですが、ベーグルだけでなく、その他のパンも全部県産のものを使うパン屋さんができたらおもしろいなあと、このチラシをみて思いました。

食材もいろいろあるし、成分や、何より色彩豊かな沖縄のものを、もっと身近に生活の中に取り入れたいものです。

 

しかしやっぱり、最近ベーグル流行ってる気がするんです。私だけでしょうか。たまたまかなあー。今年の10大パンニュースにきっと入るはず。

 

きょうのパン:

泡盛ベーグル

http://pullaround.com/awamoripan/

 

 

新都心・銀座に志かわの食パン

ある休日の午前中、予約してないけど買えるかしら、と、ダメもとで寄ってみたら、

意外にも店頭販売用があって、購入することができました。

銀座に志かわ、水にこだわる高級食パン

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オープンの時にさんざん「予約をおすすめします」とメディアでは言われていたのですが、少し落ち着いてきたのもあるのでしょうかね。私に続いて、マダムたちが3,4名並んで買いに来ていました。

 

まず、ずっしり重い。

買い物前に図らずも買えてしまったので、持ち歩きながら、「これ食パンだよねえ?!」とツッコみたくなるくらい、重たい。

その重みに耐えうるためか、紙袋も厚手で持ち手も丸ひも。底に厚紙も入っていて全体を支えています。

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そして、焼き色が美しい。均一。

食パンは、この写真のように、角が少し白くて丸いくらいが良いとされるみたいです。
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ずーっと眺めていても飽きないのはわたしだけでしょうか。

横から見るとうずまきが4つあり、

これは、4つの生地を、ロール状に丸めて型に入れて、発酵して焼きあがる、という工程から。
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断面はこんな感じ。
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お味はやさしい甘さ。こないだ食べたハレパンは、はちみつと思われる甘さが際立って感じられたけど、

こちらはもっとあっさり。

和惣菜と合わせていただくのを推してるだけあって、

白いご飯を食べてるような、飽きのこない味です。

 

ちなみに、その帰りにハレパンを通ったら、お店の外まで行列していました。こんなの初めて見た!3つくらい紙袋を抱えて出てくる方も。

乃が美も相変わらずの人気らしいので、もうしばらく新都心の食パンブームは続きそうです。

 

きょうのパン屋さん:

銀座に志かわ(那覇新都心

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那覇空港・ROYALのメイプルピーカン

話が前後しますが、
北海道に行く前に、那覇空港のROYALに立ち寄って買ったのがこちら。
メイプルピーカン

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ほろにが大人のスイーツ、といったデニッシュ生地のパン。
香ばしいピーカンナッツが乗っていて、
ガツンと甘いので、朝食にコーヒーと合わせたら目がぱっちり冴えそうです。
ピーカンナッツは、ナッツ類の中で一番脂肪分が多いんですよ。

ROYALといえば、
パンオレザン目当てに行ったのに、
久々に会ったパンオレザンは、パン生地がふわっとして見えて、
なんか変わった?ようでした。

写真にはありませんが、
定番のあんクロワッサンは、
端っこまでずっしりあんが詰まって、安定のおいしさでした。


パンは機内でいただいたのですが、
お茶のカップがミッキーなのは、
この飛行機だったから。
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実は那覇の出発が遅れ、羽田で予約していた便に乗り継げなくなってしまい、
そのおかげでミッキーフライトになりました。
昔あったジャンボのドリームエクスプレスとかが懐かしくなりました~
リゾッチャとか、JALのジャンボにもう乗れないのがさみしい。

きょうのパン屋さん;
ROYAL(那覇空港国内線2階)

【番外編】新千歳空港・Pasco北海道プレミアム

先日、北海道へ行きまして、

帰りの空港で、SNSなどで見て気になっていたパン屋さんに寄りました。

 

Pasco北海道プレミアム

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その名のとおり、「超熟」でおなじみのパスコさんのお店。

北海道産の小麦「ゆめちから」や、北海道の素材を生かしたパンが並びます。

JRで空港に着いて、2階出発ロビーに上がるとすぐ、とてもわかりやすい場所にあります。

 

あまり時間もないのにじっくり悩みまして、

選んだのが、

チーズの食パン

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クリームチーズをはじめ、北海道産の、数種類のチーズが生地に織り込まれ、

焼き色もおいしそうで、ひとめぼれでした。

濃厚なチーズの味に負けない、やわらかな生地の甘み。

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何でもそうですが、いくつかのチーズを混ぜると、味に深みが出ておいしいなあと思います。

 

そして、金時豆の食パン

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小さく見えますが、手のひらに乗るくらいのサイズで、

それなのにずっしりと重みのあるパン。

 

豆入りのパンは小豆、黒豆、金時豆と、3種類あって、

間違いなくどれもおいしいし、ふと横を見ると3種類をおみやげにできる箱もあるけど、

お財布と手荷物の量を考えるとやはり一つしか買えない。

ということで、懐かしい甘さを期待して金時豆にしました。

 

これが大正解。というかほかの2種類もきっと正解なのでしょうが、想像通りの味で感動~

会社に持って行って食べてたら、仲良しのお姉さまに「ちょっとちょうだい」と言われて

おすそ分けしたら、「あらこれおいしいわね」と全部食べちゃうほどおいしかったです。笑

写真を撮るひまもありませんでした笑

 

そのほか、今回は迷って買わなかったけど、

キューブ状1斤の食パンもありました。

おみやげにしやすい箱入り。

 

ちなみに、「新千歳空港 パン」といえば、

美瑛選果のコーンパン。

あのVIRONとコラボした、空港限定パンが店内で焼かれているのです。

コーンびっしりのふんわりやさしい甘みのパン。あと、それこそ美瑛産のお豆がびっしりのパンも、美瑛では買えないパン。

すっと買えるなら買おうかな、と覗いてみたけれど、やはり行列。すごい、この人気は不動なんだ。

 

新しく生まれたお店、ずっとあるお店。

いろいろあるけれど、何となく活気があって、いつ行っても新千歳空港は楽しい。

1日いてもきっと楽しめる。

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きょうのお店:

Pasco北海道プレミアム(北海道・新千歳空港内)