沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

宇地泊・sourireの干支にちなんだパン

ある日、うちの館長からの差し入れパンが机に置かれていました。

その姿かたちが何だか不思議で、思わず聞いてしまいました。

 

私「これ…何ですか?」

館長「犬」

私「えっ?」

館長「犬」

 

それがこちら。
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そう、干支にちなんで、犬の形をしたパンなのです。

胴体が長いですね。

その、胴体の中にはソーセージとキーマっぽいカレーが入っていました。

まるでホットドック…犬だけに…

 

それにしても、パーツがしっかりとくっついていて(当たり前だけど)、

見れば見るほど、食べられなくなるのです…
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 耳もかわいい…

 

でも、食べてあげないとかわいそうなので、

心を鬼にして、朝食においしくいただきました。

 

sourireは、カッパとか、宇宙人とか、

おもしろパンがいろいろ。

だけどちゃんと(?)、真面目なパンもあって、

わたしはお惣菜系のパンが好きです。

わたしがいただいた「犬」も、フランス生地で美味しかったです。(念のためもう一度言いますが、パンの「犬」です)

ベーコンエピとか、運転しながら食べやすいですよ。

 

きょうのパン屋さん;

sourire(宜野湾・宇地泊)

http://pangamasii.ti-da.net/

新年の運試し・ガレット・デ・ロワ

これもシュトーレン同様、

あちこちで見かけるようになりました。

ガレット・デ・ロワ

 

フランスの伝統菓子で、

キリスト教の公現祭のお祝いとして、

1月6日に食べるものだそうです。

 

どんなお菓子かといえば、

アーモンドクリームが入ったパイ。

中に、フェーヴ(feve)という陶器の小さな人形が入っていて、

家族で切り分けるときに、フェーヴが当たったら、

幸運が1年間続くと言われているんです。

 

そもそもが家族でいただくものなので、

大きなお菓子だから、

今まで買ったことなかったのですが、

4号サイズの小さなのを見つけたので、

思わず購入しました。

 

宜野湾・Pattiserie H.Yujiのガレット・デ・ロワ
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王冠付き!

さすが、王様のお菓子。

(ガレット・デ・ロワ=galette des rois=直訳すると王のお菓子、なのです)

 

職人さんによって、細かい曲線を描いたものなど、

表面の模様がいろいろあって、

こちらは葉っぱの模様が入っています。

 

カットしていただきました。
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パイ生地がサクサクで、香ばしくしっかり焼かれています。おいしい!わたしの好みです。

中のクリームは甘すぎず、パイ生地との相性もばっちり。

 

さて、フェーヴは、といえば、

実は買う時に「この中からお選びください」

と、山盛りにフェーヴが入ったカゴを差し出されたのです。

ガレットの中に入れるのではなく、別添えで1ついただきました。
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 かわいい車!

(voiture sportive=スポーツカー)

 

最近は、誤飲防止などのために、

フェーヴをパイの中に入れずに、

代わりにアーモンドを入れたりすることもあるそう。

こちらのお店ではその方式だったみたいです。

可愛くていろんなモチーフがあって、

フェーヴを集めている方もいるくらいですから、選べるのはまたうれしいでしょうね。

 

そして、私のガレットのアーモンドも発見。
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カットしてしまったけど…

わたしの今年…大丈夫かしら。

 

初のガレット・デ・ロワ、とてもおいしくいただきました。

1月いっぱいは置いているお店も多いと思います。

パーティーなんかでもいいかもしれないですね!

 

きょうのお店:

Patiserre H.Yuji(宜野湾)

http://h-yuji.hp.gogo.jp/pc/

2018パン始め~読谷・おとなりや

2018新年の沖縄、三が日はとってもいいお天気でした。

日なたにいると日焼けするんじゃないかと思うほど。

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さすがにお正月はお休みのお店も多いのですが、

出かけるついでに開いてるところを探してみましたら、

読谷のおとなりやさんが開いていました。

 

今回は、

ローズマリーのフォカッチャ
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生地はもっちり食感、全粒粉も入ってます。

上に振られたローズマリーのさわやかなかおりと、塩気がたまらなくおいしい。 

 

桜あんぱん
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あんぱんは初めて買ったのですが、

生地がとってもいい香りで味わい深かったです。

袋を開けた時にふわっとたつ月桃の香りに感動。

POPに書いてあった説明を忘れてしまったのですが、

酵母か何か材料に月桃を使っていた、はず。

 

存在感のある生地に、桜の塩漬け、つぶあんがよく合ってました。

じんわりやさしい味のパンでした。

 

今年もおいしいパンにたくさん出会えますようにー!

 

きょうのパン屋:

おとなりや(読谷)

http://asian1026.blog51.fc2.com/

2017シュトーレン

もうずいぶんと定着してきた感があります。

シュトーレン

 

シュトーレンとは、

クリスマスを待つアドベントイエス・キリストの降誕を待つ期間)の間に食べる

ドイツの伝統菓子。

砂糖に包まれたその姿は、

白いおくるみに包まれた幼子イエスをイメージしているとも言われています。
バターたっぷりの生地の中には、

洋酒につけたドライフルーツ、ナッツがぎっしり!
ちょっと大人向けのリッチな味わいと、

日に日に味がなじんで変化していくのが特徴で、

クリスマスがさらに待ち遠しくなるお菓子とされています。

 

(参考サイト)

シュトーレンの作り方とタイプ別レシピ7選 | 特集 | クオカ公式通販:製菓材料・道具のオンラインショップ

 

今年はちょっと変わったシュトーレンを見つけました。

 

「国王のシュトーレン

いまいパンが、謝花きっぱん店とコラボして、

中に入れるマジパンの代わりに、なんと冬瓜漬けを入れちゃいました。
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かわいらしい小ぶりな姿。

背中にも冬瓜漬けが。

 


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柑橘系のさわやかな風味で、

これまで食べてきたシュトーレンとは

ひと味違った味わいでした。

 

シュトーレン、最初に紹介したように、

ふつうはクリスマスまでの間に少しずついただくのですが、

買ってからクリスマスまでの間に食べるのをすっかり忘れていて、

クリスマスになってはじめて封を切りました…

 

それから数日かけていただいたのですが、

封を切った日と、それ以降の日では、味が変わってくるのです!

柑橘系の酸味と苦みがなじんでいくような感じ。

これまでいろんなシュトーレンを試しましたが、

こんなに変化がわかりやすいのは初めてのことでした。

 

きょうのパン屋:

いまいパン(識名・住所は真地)

https://imaipain.com/

 

謝花きっぱん店(那覇・松尾)

http://www.jahanakippan.com/

 

おもろまち・乃が美はなれの「生」食パン

ようやく行けました。

「生」食パン。

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日曜の夕方、売り切れかなと思いつつ、行ってみたら、まだありました。

ハーフを購入したのですが、

通常の、ハーフの型で焼いたものは売り切れで、

一本を半分にしたものでした。

耳があるかないかの違いですかね。

 

一緒に入っていたチラシに、

「まずはそのままちぎってお召し上がりください。」

とあるので、それに従ってみました。

 

やわらかい。ほんのり甘い。おいしい。

そして気づいた。

これそのまま全部食べてしまいそう。

普通食パンをそのままちぎって食べるなんて、そうそうないから、

テンション上がって勢いづいてしまうという、

何とも危ないパターン。

そして私が好きな、たまご不使用でした。

 

この生食パン、自分で食パンをスライスするというハードルが。

自分でスライスすると、やっぱりお店で切るよりは断面がきれいにならないので、

どうしよう…と困ってしまいました。

だってトーストはスパッときれいな断面がいいですものー

 

それでも、気合入れて切ったら、

わりときれいにスライスできました。

やればできる。

でも、長い刃のパンナイフじゃないと、

ギザギザになってしまいそうです。
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少しちぎって食べたあと、ちぎった面を薄くスライスして、

6枚切り(約1.8センチ)くらいにスライスしたら、

4枚と、うすく耳が残るくらいでした。

 

わたし、食パンはトーストするのが好きなのですが、

生食パンを焼いたらどうなるのでしょう。

 トーストしてみました。
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生食パンだから、焼いても中がもっちり。

個人的には、もっと軽やかな食感のトーストが好きなので、

生食パンをトーストするなら、

いつもより薄めにスライスしたほうがいいかも、と思いました。

そもそもトーストすることを想定していないのでしょうけど。

 

フライパンでも焼いてみました。
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強火でさっと焼いていただきました。

やはり、中もっちり。

 

いろいろ試した結果、

生食パンはおすすめのとおり、

そのままちぎっていただくのがいい、と思いました。

(個人的感想)

 

 

きょうのお店:

乃が美はなれ 沖縄おもろまち店(那覇新都心

http://nogaminopan.com/shop/omoromachi/

 

 

識名・いまいパンの繁多川豆乳パン

識名園の近くにある人気店、いまいパン。

いつも気になりながら、買えずにいた繁多川豆乳パン。買ってみました。
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見た目よりもずっしりと重みがあります。

バターロールみたいな、ふんわり系なのかしらと思っていたけれど、

トングでしっかり掴まないと持ち上げられないほど。

 

ちぎってみると、食パン生地のようなしっとり感とやわらかさ。

食パン生地をコッペ状に成形して焼いたらこんな感じなのかな。

豆乳が使われていて、やさしい甘みで手が止まらない…

 

いまいパンでは、豆乳や青大豆など、

地元のものをパンに使ったり、

お土産にもできるお菓子の開発も

さかんにされていますよね。

 

ケーキも、

南城市のかぼちゃを使ったものもあれば、

隣にはヨーロッパ伝統のザッハトルテがある、

という、守備範囲の広さ。

だから、パンもケーキも、

見ているだけでほんとうに楽しい!

 

さて、豆乳パンですが、

そのままいただいてもおいしいのですが、

焼いたらどうなるのかしら、と思い、

試しにホットサンドにしてみました。
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これがおいしいのです!

薄めにスライスして、

チーズとベビーリーフをサンド。

パン生地の甘みと、チーズの塩気がちょうどよい。

また、いつもホットサンドで使う食パンよりも、ひとまわり小さいので、

挟みやすく、食べやすい笑

 

そんないまいパン、

2号店がもうすぐ古島にオープン予定。

識名よりは近くなるので、今からとても楽しみです!

 

おまけ:

いまいパンに行く途中にある、金城ダム。

那覇市内とは思えない、緑の多さ。
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きょうのパン屋:いまいパン(識名・住所は真地)

https://imaipain.com/

2017年のパン事情を振り返る

気づけばもう12月も半ば。時間がたつのは早いですね。

ということで、今年わたしが知る範囲でのパンにまつわる出来事、

感じたことなどを振り返ります。
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那覇市内では… 

4月:Pain de Kaito那覇店(西町)オープン

 

breadokinawa.hatenablog.com

 

 

春ごろ:パン・ケーキ屋経営してた企業が廃業、パン業界にも働き方改革の波か

 

breadokinawa.hatenablog.com

 

8月:食パン専門店 乃が美はなれ 沖縄おもろまち店オープン

ご近所すぎて、未だに行けていませんが、

小禄からわざわざ買いに行くという人も、私の周りにいます。

 

世の中的には…糖質制限が大ブーム。

 

個人的には、ホットサンドに凝り、

そのタイミングでホットサンドメーカーをいただいたこともあって、

ホームベーカリーでパンを焼いては、サンド用に薄くスライスしてました。

食パンもいろいろ食べ比べ、お気に入りを見つけつつあります。

 

breadokinawa.hatenablog.com

 

 

そして、

しばらくおとなしかった新都心エリアも、パン屋戦国時代がふたたび到来の予感。

 12月中には、いまいパン2号店が古島にオープン予定だそうです。

 

ちなみに第一次戦国時代だと言われていたのは、10年くらい前になるでしょうか、

アルザスの森、

窯、

パリのパン屋さんボンジュール

の3強時代。

 

アルザスの森は、小禄にもあって、ミニクロワッサンが人気でした。

私はハード系も好きでした。

 

窯は、現在も変わらぬ人気で、カレーパンが有名ですね。

当時はラウンドパンがなかなか買えないと、幻のパンみたいに言われていました。

 

そしてパリのパン屋さんボンジュール。

サイコロ状の四角いクリームパンで一大旋風を起こしました。

あぁ懐かしい。

 

今年は、相棒(愛車)を手に入れたおかげで、

あちこちパンを求めて出かけるようになりましたが、

ここに書き留めたり、リピートするお店は、

作り手が丁寧に心を込めて焼いているだろうなと(勝手にわたしが)感じるお店。

そういうお店が、ブームの波に流されることなく、

ちゃんとその地に根付いて続いてほしいなと思います。

 

あと、お出かけが楽しすぎて、今年はあまり自分では焼かなかったので、

そろそろ焼かなければ…とも思っています。

 

来年もおいしいパンとたくさん出会えますように!
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