沖縄パン日誌

作った、買った、食べた、沖縄のおいしいパンにまつわる記録。

やんばる・喜如嘉で出会ったカラキのお菓子

先日、やんばるは大宜味村で、

「いぎみてぃぐま」という

地元で作られる工芸品に出会えるイベントがありました。

 

毎年4月、

クラレルカという花の開花にあわせて

開催されています。

コロナの影響もあり、

3年ぶりに開かれました。

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クラレルカ!

ずっと見てみたかったのですー!

一面に広がる青色がとても美しい。

沖縄にはあまりない

淡い色味のお花です。

 

 

会場でいろいろ見てまわってから、

せっかくなので、と

芭蕉布会館にも足を伸ばしました。

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そこで出会った、

地元のおいしいお菓子。f:id:mutsumin33:20220410195443j:image

菓子屋ossaさんのお菓子でした。

 

カラキの絹カステラは

人気なようで、

私が買ったら残り1つになってしまいました。

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包みをあけると

こんな感じ。
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カラキとは、

やんばるの森にある

オキナワニッケイの木のこと。

ニッケイという名のとおり、

シナモンのことなのですが、

カラキは樹皮ではなく、

葉も味や香りが強いのです。

 

カステラのきれいなグリーンは、

そのカラキの色。

粉末になって配合されています。

 

フォークを入れると

しゅわっと、泡がはじけるような音!

口に運ぶと、

本当に溶けるようなやわらかさ。

香りだけでなく、

ほんの少し

シナモンのほろ苦さも。

 

そしてクッキー

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味のイメージは

ほうじ茶に近いかも。

甘みもしっかり。

おいしくて手が止まらない!

 

こんなふうに、

やんばるの自然の豊かさや

繊細な手仕事にふれた

充実した一日になりました。

 

NHK連続テレビ小説

「ちむどんどん」も始まり、

わたしの中のやんばる熱が

とっても高まっています!

 

ということで、

このほかにもぜひお伝えしたい

やんばるの魅力、

別記事でまとめてご紹介します。

 

きょうのお菓子:

菓子屋ossa

https://www.instagram.com/kashiya_ossa/

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読谷・joiejoie326の焼き菓子

年度末、

お世話になった方々へ何かお礼を、

と思い、

読谷のjoiejoie326へ。

 

以前もご紹介しました。

breadokinawa.hatenablog.com

 

こちらは、

材料にこだわったお菓子作りをしていて、

白砂糖は使わず、

ミネラルの多いきび糖や県産の黒糖など

自然の甘みを使っています。

小麦や果物、卵もできるだけ県産オーガニック、

油脂も、マーガリンやショートニングでなく

バターを使っているのです。

 

そういえば、

読谷って素敵な焼き菓子のお店が多い気がします。

こちらもあわせてどうぞ。

breadokinawa.hatenablog.com

 

 

配る分だけでなく、

自分の分も、と

多めに購入した中からいくつか。

 

パルミエ
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一見すると

パルミエっぽくないのですが、

パイ生地を両方からくるっと丸めた生地の上に、

シナモン風味のアイシングがかかっているのです。

ずっしりと、重みがあります。

 

パイはさくっと、

あとからバターの風味もふわっと香ります。

そしてアイシングの甘みも、

ガツンとしっかり甘く、

でもくどくなく、絶妙のバランスです。

 

会社でお友達に

「どれかいい?選んで!」

って言ったら、

彼女もjoiejoieのファンで、

「このパルミエおいしいから

自分で食べたほうがいいよ!」

と教えてもらったのです。

はい、もちろん

自分で食べた甲斐がありました。

 

 

そして

ガレットショコラ

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封を切ると

カカオの深い香り。

チョコレートをそのまま焼いたかのような

濃厚な味わい。

チョコ好きに自信をもって勧めたい、

満足度の高いお味です。

 

 

きょうのお店:

joiejoie326(読谷・楚辺)

www.joiejoie326.com

【3/12オープン】嘉手納・wool bakery

ずっと気になっていた

嘉手納に新しくできたパン屋さん

wool bakeryに行ってきました。

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3月12日にオープンしました。

 

午後の早い時間に伺いましたが、

追加でどんどん焼いていたようで、

種類も多くずらりとパンが並んでいました。

 

久しぶりに

トレイいっぱいになるほど

選んでしまった中から、

いくつかご紹介。

 

塩バターぱん
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しっかり塩気がきいておいしい!

沖縄市ピエール以来の

わたし好みの塩パン。

 

手のひらサイズで食べやすい。

ちょうど同じくらいの大きさで、

くるみパンとレーズンパンもあって、

どれもおいしそうだったー!

(買っておけばよかったー!)

 

そして

クロワッサン

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温めていただきました。

 

外はもちろんパリッと、

中はふんわりなのです!

ただ薄い層が重なっただけでなく、

食べ応えがあり、

手に持つと重みすら感じるのです。

バターの風味がほどよく、

くせがないシンプルさがよい!

 

クロワッサンは、

使うバターによって、

独特の味が強く出過ぎることがあるのですが、

こちらは飽きずにいただけて、

また、朝食のおかずにも合いそうです。

 

今回は買いませんでしたが、

アールグレイのメロンパンや、

ほうじ茶のクリームパンなど、

まだまだ気になるパンもたくさん。

次のお楽しみです。

 

お店の周辺、

街の雰囲気が懐かしい感じです。

昔ながらの靴屋さんや畳屋さん、

あと、

雑誌か何かで見たことのある喫茶店

路地を歩けば面白い景色が発見できそうな、

わくわく感がありました。

 

駐車場も2時間無料だし、

今度ゆっくり歩いてみたいなあ。

もう長いこと沖縄に住んでいて、

いろんなこと知ってるつもりでいますが、

まだまだですね。

 

パン屋さんがなければ

なかなか来ることはなかったであろうこのエリア。

お店の方も気さくにお話してくださったり、

その空気感も含め、

新たな沖縄の景色を発見できた

貴重な機会になりました。

 

きょうのお店:wool bakery (嘉手納)f:id:mutsumin33:20220329210812j:image
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【お菓子作り】はるみさんのベイクドチーズケーキ

ガトーショコラブームも

一段落。

次はチーズケーキに挑戦します。

 

栗原はるみさんのレシピで作ってみます。

www.yutori.co.jp

 

材料を用意します。
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バターとビスケット以外は

はかり要らず。楽ちんです。

しかもビスケットも、

森永マリー18枚ってもうわかったし!

 

まず、型の底にビスケットを敷きます。

お菓子作り好きですが、

この作業は初めて。
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やってみて思った。

この作業、苦手かも〜!!!

ビニールに入れて、めん棒でたたくのですが、

超細かいのと、めっちゃ粗いのに分かれてしまって、

なかなかちょうど良くいかない〜

何かコツがあるのでしょうか。

 

粗めの割合が多いけど、

もうキリがなくなってしまって、

とりあえず敷いてみました。

 

チーズ生地を作ります。

どんどん材料を混ぜていきます。

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だんだんと重くなっていくのです。

完全に油断して、

ハンドミキサー使わなかったのですが、

最後はかなり重たいので、

ハンドミキサーおすすめします。
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シャバシャバしてたのが、

もったりしてきたらいいみたい。

 

型に入れて、オーブンへ。
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170℃で45分後。

表面がきつね色になったらOK!

ふるふるしてます。
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焼き上がりは、

ふくらんで型から上がっていますが

1時間くらいたつと、

冷めて落ち着いて、

ヒビ割れもしてきます。
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ひと晩冷蔵庫で冷やして

カットします。

 

が、


ナイフに生地がめっちゃ付いてくる。

なんだこれ。
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断面がガタガタになっちゃう。

色々調べてみると、

ナイフをあっためるといいみたいです。

そういえば聞いたことあるような。

にしても、こんなに付くー??

 

冷やし足りなかったのかなあ。

生地が柔らかめだったから、

もっと混ぜてしっかり焼かないと

いけなかったのかなあ。

などと、

ほかの原因も考えています。

 

それでも何とか切りまして、

会社の皆さんにも

試食してもらいました。

皆さんありがとう〜

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「おいしい!」の連続でしたが、

作った本人はもっと完成度上げたいな、

と思ってます。

特にカットのくだり。

 

ちなみに、

粗めなまま敷きこんだ、

底面のビスケット生地、

食べるときにはあまり気になりませんでした。

 

研究します!

【手ごね】食パン

ミキサー持ってるわけじゃないから、

今までもずっと手ごねだったけど、

この「cafe sweets」を読んで、

粉に水分を行き渡らせる、

というのを、

ちゃんと手でさわってやってみたいな、

と思ったのです。

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いつもカードでちゃちゃっと、

ボウルの中でまとめて、

台に出してこねてたのを、

ボウルの中で、

粉に水分を含ませる、

というイメージで、

こねないようにやってみます。

 

プロみたいに

ぱんじゅうなんて無いから

ボウルで混ぜていきます。
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粉に水分をもみこむイメージで。

だまをつぶしていきます。

10分くらいかな。
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常温で発酵させます。

発酵前

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1時間くらいして、

一度パンチをしてみます。

伸ばすとこんな感じ。

こねてないのに、

グルテン形成されてる。

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さらに1時間後。

全体がふわっと、

泡のような触感。

ふわっふわ!

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成形します。

手でつぶして、

気泡を均一にしてあげます。f:id:mutsumin33:20220220190355j:image

 

さあ常温で最終発酵

24℃くらい。
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30分後
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約2時間半発酵後

ふかふかのおふとんみたい!
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表面に気泡があるなー

気になるけど、

このままオーブンに入れちゃいます。

 

220度15分、

向き変えて210度5分+3分

 

焼き上がりがこちら。
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本の表紙みたいに、

クラストが持ち上がらなかったけど、

全体的にいい色づき。

 

スライスします。

クラムのようすを確認。
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多少粗いけど、

許容範囲かなー。

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味はほんのりミルキー。

バターを入れたからでしょう。

歯切れがよくて、軽やか。

トーストにしてもいいかもなー。

 

いつもは薄力粉を入れて、

多少もっちり感が出るようにしているのですが、

今回は入れなかったので、

配合の差だろうなと思います。

 

結果、この作り方いいかも!

発酵のようすを観察するのも楽しいので、

余裕があるときにやりたい手法です。

 

【お菓子作り】今回も、ガトーショコラ

すっかりはまって、

最近毎週のように作っている

ガトーショコラ。

 

前回のようすはこちら。

breadokinawa.hatenablog.com

 

この時の工程をふまえて、

今回気を付けたのは、

・チョコを溶かすときに混ぜすぎない

・粉はゴムベラでさっくりと混ぜる

ということ。

 

材料を入れて混ぜ、

また入れて混ぜ、

ということを

何度も繰り返すので、

トータルするとどうしても

結構な回数混ぜているのです。

 

特に粉を入れてからは、

混ぜすぎると粘りの原因になるので、

しっかり混ぜ込みつつ、

混ぜすぎないことを心掛けました。

 

粉もふるいながら入れます。

パンづくりはあまりふるったりしませんけどね。

お菓子に使う薄力粉は

粒子が細かいので、

空気中の湿気でだまになりやすいのです。

面倒くさがりなわたしですが、

お菓子作りのときはちゃんとやります。f:id:mutsumin33:20220213174413j:image

 

メレンゲ

今回も手で立てました。

卵白2個分なら、10分かからず。f:id:mutsumin33:20220213174425j:image

楽しい!楽しい!

もっとやりたーい!

 

角がいろんな形に立つのが

何だか面白くて、

つい遊んでしまいますが、

チョコ生地に混ぜ込みます。

丁寧に、ていねいに。

 

前回は、

ここで重たい生地になってしまったのですが、

今回はふわふわ、軽やか。

やはり混ぜ方で変わるのでしょうね。

なめらかで、見た目も全然違う。

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オーブンへ。

 

焼き上がりはこちら。
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あまりひび割れしませんでした。

冷めると少し沈みます。
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ボウルに残った生地をすくって、

小さなカップで焼いたのを

焼きたて試食にいただきます。
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なんか層みたいになってる。

食感からは、前回よりも、

ふわっと焼きあがっているような気がする。

そもそも本体よりも高さがないから、

本体はどうなっているかわからないんですが。

 

こんな世の中なので、

手作りのものを人にあげるって

少し躊躇するのですが、

衛生管理に気をつけて、

一つひとつ丁寧に包みました。

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gemomogeさんを教えてくれた、

お菓子作り好きのお友達にあげたら、

「製菓用のチョコで作ったでしょー!

すごくおいしいー!」

と、

材料を見破られました…!

よくわかったねぇ~

 

焼き加減も、

底の角のほうまでふんわりしていたそうで、

べた褒めしていただきました。

やったー!

 

そして

こういうマニアックなフィードバック

とてもありがたい。

参考になるし、勉強になります。

また作ろうー!

【麦比べ】8、カンパーニュ・スペルト小麦

いよいよ麦比べも終盤。

麦フェス2021、

チェスト船堀の麦比べパンセット。

 

過去記事はこちらから。

breadokinawa.hatenablog.com

 

今回は、

スペルト小麦のカンパーニュ
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もうこの佇まいが美しい

とさえ思ってしまいます。


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スペルト小麦とは、

古代小麦、ディンケル小麦

とも言われています。

 

すごく平たく言うと、

昔から品種改良されていない、

たくましい小麦なんですが、

粉が取れる割合が低くて、

採算性などの面から

しばらく作られていませんでした。

 

でも、小麦のアレルギー成分が低い

ということがわかってから

再注目を浴びて、

近年また作られ始めている小麦。

 

北海道などでも作られ始めていますが、

価格的には、国産小麦の中でも

さらに割高かもしれません。

香ばしく、味が濃いイメージです。

 

 

このカンパーニュ、

今回のセットの中に入っていた

カンパーニュの中で一番好きかも。

 

ライ麦のような酸味がなく、

でも深い味わいがあり、

そのままでも、軽くトーストしても

おいしくいただけました。

バターとはちみつ、とか最高!